昨年10月、悲願のK-1 WORLD MAX王者に返り咲きを果たし、今年の大晦日で引退する“反逆のカリスマ”魔裟斗。同大会では、トーナメント準決勝で佐藤嘉洋と対戦し、3Rに左フックでダウンを奪われながらも、最後は猛烈な追い上げをみせ、延長戦の末に判定勝ちを収めている。

だが、この魔裟斗勝利の裏には、大きな問題があった。当時のK-1には、「優勢選手に必ず10ポイントを付ける」というルールがあったにも関わらず、佐藤戦の3ラウンドには「9-8」という採点をしたジャッジが2名もいたのだ。

また、大会終了後、記者から上記の指摘をされた角田信朗K-1競技統括プロデューサーは、その場でルール変更を宣言。なんとも腑に落ちない、試合後のルール変更で強引に切り抜けたのだった。

あれから1年。9日、角田氏は自らのブログ『傾奇者日記』(9日更新分)で、突然当時の釈明を行った。「魔裟斗VS佐藤戦のジャッジ問題 僕に責任があることを認めた上でこの際だから言わせてもらいましょうか」と書き出したブログでは、採点方法を改めて説明しつつも、その最後には、ルールブックには載っていない「審判の裁量」を強調した。

角田氏は、「あれだけきれいなダウンを奪っていながら10対8ではなく10対9がついたら 倒れた魔娑斗が挽回したという客観的判断が出来ない人たち(観客・ファンその他含め)は何でダウン奪ってるのに10対9なんだよ 絶対そうなる!これは混乱する!!それこそ魔娑斗を勝たそうとしてるのか!!って(苦笑)」と綴り、「僕は咄嗟に 規定にはない 9対8を付けたんです」と説明している。

また、「10対9でも9対8でも両者の差が1ポイントなのは変わらないんです」とも書いているのだが、同ブログを素直に解釈すれば、“ファンの混乱を避けるために、規定にはないポイントを咄嗟に付けた”角田氏。そもそも、“ファンの混乱を避けること”がジャッジに影響するという話も甚だ呆れるが、規定(ルール)にはないポイントを咄嗟に付けることが、更なる混乱を招くことになるとは、考えなかったのだろうか――。