マンチェスター・ユナイテッドと見られる「ヨーロッパのビッグクラブ」から、ビッグオファーが届いたと夫人が明かしたインテルGKジュリオ・セーザル。だが、インテルのマッシモ・モラッティ会長は、「彼自身がすべてを否定している」と、同選手の移籍話を一蹴している。

一方、一部のイタリア・メディアが、元インテルで現在はフラメンゴでプレーするFWアドリアーノにミランが関心を示していると報じたが、モラッティ会長は同選手についても、「ミランがアドリアーノ獲得に動くとしても、自由にやればいい。彼はもうインテルの選手ではないからね…」と述べるにとどまった。

反対に、ラツィオで事実上メンバーから外され、インテル移籍に迫っているとも言われるFWゴラン・パンデフについては、「新聞で記事を読むけど、私は何も知らない。ただ、来年喜んで見に行きたいと思うような選手だね」と、高く評価していることをうかがわせた。

また、モラッティ会長は「マンシーニをはじめ、夏に我々は一部の選手を引き止めた。シーズン中に補強に動かなくていいようにするためだ。質量ともに、チームはこれで完璧だよ」と続け、パンデフ以外に冬の移籍市場で補強することはないことを示唆している。

週末からのワールドカップ予選に向け、準備中のイタリア代表に関しては、サンプドリアFWアントニオ・カッサーノの招集問題が依然として話題になっている。そのカッサーノについて、モラッティ会長は次のように述べ、インテルが獲得することはないと話している。

「何度もインテル移籍を噂された選手だし、彼のことはよく話題になっているね。だがもう、トラムは過ぎ去ってしまったんだ。将来がどうなるかは誰にも分からないけどね。アントニオは本当に素晴らしい青年だよ。もしも彼が『自分はインテルのファンだから、インテルに連れていってくれ』と言ってきたら、残念だけど、ハートの問題じゃないんだと答えるだろう」