――その後13曲目の「YOU」からラストの「UP TO YOU」に向かうまで、アルバム全体のストーリーが上手く出来ているなと感じたのですが、曲順や「こういうアルバムにしたい」というイメージは事前からあったんですか?

MiChi:ありましたね。曲順は結構こだわりました。ちょっとストーリーっぽくしたかったんですよ。まずはイントロダクションというか、「ようこそ!」みたいなメッセージで始まりたくて。「PROMiSE」で夢に向かって、「ここからすべてが始まりました」みたいな感じで。「色々あったけど、みんなのおかげでここまで来れたよ」というメッセージから、最後は「でも、あなた次第だよ」という流れを残したかったんですよ。あとは、色んな要素が詰まっているから、「この作品って何なんだろう?」「色々とやり過ぎじゃない?」みたいな、バラバラになる危険もあったんですよ。そうならない様に、ロックっぽいものは、まとめたり、ちょっとラブソングっぽいものもまとめてみました。

――今回、ファーストアルバム収録曲の8曲にタイアップが付いていて、他のアーティストと比較してもすごいことだと思いますが、周囲の期待をプレッシャーに感じることはないですか?

MiChi:もちろん意識はしますけど、タイアップがどうのこうのっていうのは、あまり無いかもしれない(笑)。そこにこだわってないというか、「ありがとうございます」という感じで(笑)。感じないようにしてますね。感じちゃったらもうキリが無いし、それで変に焦ったりすると、本当はしたくないようなものを作ったりしちゃうと思うので。

――以前、絵を描かれたりデザインに興味があったという話をされてましたよね。ビジュアル面で言うと、「YOU」や今回の「UP TO YOU」では、それ以前のコントラスト強めのカラフルな原色から、淡いナチュラルな世界観に変化しているのは、どのような理由から?

MiChi:アルバムでは「これが素のMiChiで、こういうことを思ってやっているんですよ」という、自分の名刺代わりだと思っていて。だからこそ飾ってない自分、「これが本当に思っていること」という意味では、やり過ぎたくなくて。これまで結構カラフルに来たんだけど、もう敢えてアルバムでは自然な自分を出したいなと思ったので、それがジャケットに表れているし、「YOU」のミュージックビデオも素の表情を撮ろうとしたり。「こういうのにしたいね」とか、常にスタッフと話し合って一緒に方向を決めてますね。

――前回のインタビューでは、黒のライダースに好きなターコイズ色のワンピースをコーディネイトされてたんですけど、自分の中で最近流行ってるファッションはありますか?

MiChi:今日着ているのも古着なんだけど、最近は結構ビンテージ物とか古着が好きなんですよ。スタイリングは自分でやっているので、カラフルだったり、ワンポイントだけでもいいんだけどカラーをちょっと入れてみたり、80’sだったり形が変わっているものにもすごく惹かれますね。あとは、今は付けてないんだけど、ゴールドのアクセが好き(笑)。ちょっとゴツめのジュエリーとかにハマってるの。

――デビュー時になかなかMiChiさんのライブを観に行くことが出来なくて、初めて観たのがセカンドシングル「ChaNge the WoRLd」発売後、半年前の神戸コレクションだったんですけど、ファッションショーというある意味アウェー感の中で堂々と歌っている姿がロックでカッコイイなと感じました。

MiChi:でも、アウェイは結構多いですよ(笑)。