某ネットコンテンツ会社社員。
PHSの歴史を見ると、いかにコミュニケーションの基礎設計が重要かがよくわかります。
2009年10月06日01時36分 / 提供:ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
ウィルコムが事業再生ADRにより事業再生を目指すとのことです。私は、DDIポケット時代からのウィルコムユーザーなので、ウィルコムには愛着がありますし、ひとりのユーザーとしてはさしたる不満もないので、ぜひとも頑張っていただきたいと思います。
いちおうはウィルコムファンでもあるので、せっかくなんでこのあたりで、ファンとして言いたいことを言っておきましょうかね。
今のiPhoneなんかのスマートフォンブームのきっかけをつくったのは、じつはウィルコムなんですよね。キーボードなしのハンドヘルドPCのカタチをしたWindows Mobile搭載端末のW-ZERO3や、ケータイライクなテンキーを搭載したW-ZERO3[es]がヒットしたことで、日本にスマートフォン市場ができたのは確実に言えると思います。また、その前には、Operaのフルブラウザを搭載した、通称「京ポン」という機種もありました。
そのバックボーンには、64kbpsの高速通信がありましたし、何よりも定額制が、これら端末を成立させるキーポイントになっていました。だからこその、スマートフォンでした。それは、当時としてはケータイには真似できにくいことで、私はW-ZERO3[es]を持つことが少しうれしくもあり、電車の中で[es]のユーザーさんを見つけると、なんとなく仲間意識を持ったりもしました。
でも、そのあと、猛烈な勢いでケータイに追いつかれ、追い越されてしまうのは、もうみなさんご存知のところだと思います。今、私はWILLCOM 03を持っていますが、なんか肩身が狭いです。まあ、今後に期待しています。
で、ここからが本題。
PHSって、音質もいいし、医療現場で使われているように、低電磁波特性にも優れているし、ひところ言われていた移動体通信の問題もわりとすぐにほぼ解決という感じになったし、ケータイとくらべても遜色はないどころか、当時では優位点もたくさんあったわけです。それに、基地局の設置が簡単なので、アジアでは固定電話のかわりとして活躍しているとも聞きます。
でも、このPHS、最初から躓くんですよね。それは、技術ではなくてコミュニケーションの基礎設計の部分で。まあ、行政とか含めたものですから、企業の、というわけではないのですが。
まずは、このPHS、最初はPHPだったそうです。Personal Handy Phoneの略。それが、PHP研究所と紛らわしいことで、PHS、Personal Handy-phone Systemに変更されます。このこと自体はあまり重要ではないですが、それを法令上で「簡易型携帯電話」としてしまうんですね。
もともと、コードレス電話の技術が盛り込まれているし、ケータイの技術よりも後発の技術だし、ケータイよりシステムを簡易に、というのがあったのでしょう。でも、これはコミュニケーションではあまりよくなかったように、今から見れば思います。
ウィルコムの前身であるDDIポケットも、ポケットと言ってしまって、ケータイよりも簡易というイメージを植え付けてしまいましたし、今はもうないNTTパーソナルの「みんなを電話にする会社」というコピー、アステルは「おでかけ電話は、ルルルのル」というコピーを打ち出していました。みんな、行政が言うところの「簡易型」というコンセプトに乗っかってしまったんですよね。
これは電話に対しての「携帯電話」とは訳が違います。「携帯電話」は新ジャンルですが、あえて「携帯」を無視して「簡易型電話」と考えても、電話に対して新ジャンルにはならないのですよね。ましてや、携帯電話に対しては言うまでもないでしょう。
要するに、このとき、もう少し先を見通して考えるべきだったのだろうと思います。まあ、今の時点から過去を俯瞰するという特権的な立場で言っているので、私がその現場にいたときにそれができるかどうかはわかりませんが。
いちおうはウィルコムファンでもあるので、せっかくなんでこのあたりで、ファンとして言いたいことを言っておきましょうかね。
今のiPhoneなんかのスマートフォンブームのきっかけをつくったのは、じつはウィルコムなんですよね。キーボードなしのハンドヘルドPCのカタチをしたWindows Mobile搭載端末のW-ZERO3や、ケータイライクなテンキーを搭載したW-ZERO3[es]がヒットしたことで、日本にスマートフォン市場ができたのは確実に言えると思います。また、その前には、Operaのフルブラウザを搭載した、通称「京ポン」という機種もありました。
そのバックボーンには、64kbpsの高速通信がありましたし、何よりも定額制が、これら端末を成立させるキーポイントになっていました。だからこその、スマートフォンでした。それは、当時としてはケータイには真似できにくいことで、私はW-ZERO3[es]を持つことが少しうれしくもあり、電車の中で[es]のユーザーさんを見つけると、なんとなく仲間意識を持ったりもしました。
でも、そのあと、猛烈な勢いでケータイに追いつかれ、追い越されてしまうのは、もうみなさんご存知のところだと思います。今、私はWILLCOM 03を持っていますが、なんか肩身が狭いです。まあ、今後に期待しています。
で、ここからが本題。
PHSって、音質もいいし、医療現場で使われているように、低電磁波特性にも優れているし、ひところ言われていた移動体通信の問題もわりとすぐにほぼ解決という感じになったし、ケータイとくらべても遜色はないどころか、当時では優位点もたくさんあったわけです。それに、基地局の設置が簡単なので、アジアでは固定電話のかわりとして活躍しているとも聞きます。
でも、このPHS、最初から躓くんですよね。それは、技術ではなくてコミュニケーションの基礎設計の部分で。まあ、行政とか含めたものですから、企業の、というわけではないのですが。
まずは、このPHS、最初はPHPだったそうです。Personal Handy Phoneの略。それが、PHP研究所と紛らわしいことで、PHS、Personal Handy-phone Systemに変更されます。このこと自体はあまり重要ではないですが、それを法令上で「簡易型携帯電話」としてしまうんですね。
もともと、コードレス電話の技術が盛り込まれているし、ケータイの技術よりも後発の技術だし、ケータイよりシステムを簡易に、というのがあったのでしょう。でも、これはコミュニケーションではあまりよくなかったように、今から見れば思います。
ウィルコムの前身であるDDIポケットも、ポケットと言ってしまって、ケータイよりも簡易というイメージを植え付けてしまいましたし、今はもうないNTTパーソナルの「みんなを電話にする会社」というコピー、アステルは「おでかけ電話は、ルルルのル」というコピーを打ち出していました。みんな、行政が言うところの「簡易型」というコンセプトに乗っかってしまったんですよね。
これは電話に対しての「携帯電話」とは訳が違います。「携帯電話」は新ジャンルですが、あえて「携帯」を無視して「簡易型電話」と考えても、電話に対して新ジャンルにはならないのですよね。ましてや、携帯電話に対しては言うまでもないでしょう。
要するに、このとき、もう少し先を見通して考えるべきだったのだろうと思います。まあ、今の時点から過去を俯瞰するという特権的な立場で言っているので、私がその現場にいたときにそれができるかどうかはわかりませんが。
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