認知症の予防には脳血流量を増加させることが重要であると示唆されており、指先を動かすだけでも脳血流量を増加させることが明らかにされていますが・・・

高齢化社会が進んでいる昨今、高齢者にみられるアルツハイマー病やその他の認知症が深刻な問題になりつつあるといっても過言ではありません。

これまでに、アルツハイマー病やその他の認知症の予防に関する研究は数多く行なわれていますが、近年、最低でも週3日、軽度な運動の継続によって高齢者にみられるアルツハイマー病や他の認知症の発症リスクが30〜40%低下することがLarsonらによって報告されました。

Larsonらは1994〜2003年にわたり65歳以上の男女1740人を対象に、健康、身体機能および精神機能、生活習慣に関する調査(2年に1回(期間中計3回)の検診および運動習慣、身体能力、記憶力、注意力、集中力を評価するための問診の実施。*調査開始時において、認知症を発症していた人および介護を要する状態の人はいなかった。)を行なったのですが、調査開始時から15分間の運動を週3日以上定期的に行なっていた人は、それより運動量が少ない人に比べ認知症の発症リスクが32%低かったことが明らかにされました。

そして、定期的な運動はアルツハイマー病や他の認知症の発症を完全に予防することはできないものの、長期にわたり発症を遅延させる可能性があることが示唆されたのです。

しかしながら、この研究では運動強度などに関する検討を行なっておらず、Larsonらは今後、脳血流量や酸素運搬量を改善し脳細胞の喪失を減少させるための適度な運動強度および運動時間を明らかにすることが必要であると述べています。


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