今、ほほえみの国・タイが生んだ美少女ゲーム『Re Angel』が熱い!

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『ラブプラス』(コナミデジタルエンタテインメン=以下、コナミ)の大ヒットを筆頭に、『THE IDOLM@STER Dearly Stars』(ナムコ)、『ドリームクラブ』(D3PUBLISHER)の発売、そして『ときめきメモリアル4』(コナミ)の発売日決定とにわかに盛り上がりをみせる昨今の美少女ゲーム業界。

 この美少女ゲーム隆盛のビッグウェーブは、日本のみならず遠くアジアはタイ王国からも押し寄せていた。その波とは『Re Angel』というタイトルのことだ。

 本作は、タイのゲーム製作者有志によって結成された同人サークル「Studio GU」が現在開発中の同人ゲーム。今年5月頃に動画がニコニコ動画などで公開されるやいなや、「これはイケる」「萌える!」とゲームファンの間で話題沸騰となったのだ。

登場する萌えっ子たちの画像はこちらから!

 かつて韓国のゲームメーカーが開発した生首ヒロインとの恋愛ゲーム『Tomak』が、日本のゲーマーの間で物議を醸しだしたことを考えると、隔世の感を覚えずにはいられない。

 そしてついに先日、日本のファンからの熱烈な声にこたえる形で、『Re Angel』の体験版が日本語に翻訳されて公開された。このニュースはネット界隈を駆け巡り、ゲーム、web関連のニュースサイトもこぞって本作を取り上げる程の過熱ぶりを見せている。

「Studio GU」日本語版公式サイト(http://reangel.studiogu.com/jp/)で公開されているのは、絵柄のタッチやキャラ造形には、どことなく懐かしい匂いがするものの、ヒロインの属性は「世話好きな妹」「お隣の美少女姉妹(ロリっ子&お姉さん)」「元気いっぱいな僕っ子」と全方位の萌えを網羅したほぼ無敵の布陣である。

 ゲーム内容はというと、登場キャラの名前が「プラート」、「カンラヤー」、「アッチャラー」と異国情緒に溢れるものだったり、作中に「雨季」、「目玉焼きご飯(半熟目玉焼きを乗せたご飯。タイでは一般的な料理らしい)」といった日本では馴染みの薄いタイの文化が出てくる点以外は、何ら日本の美少女ゲームと変わらない。

 物語も、「特殊な力を持つ主人公が、天使『ナンファ』と妖魔『ピーサート』の争いに巻き込まれていく」といった、意外にも骨太な伝奇モノっぽい味わいで、日本のゲームファンにも受け入れられやすいように思われる。さっそく、制作者にコメントを求めてみた。

「日本とタイのオタク事情の違いは、タイでは性表現に対する規制が厳しいことぐらいで、その他に大きく異なることはそれほどありません」

 このように答えるのは、『Re Angel』の日本語翻訳を手がけたぱぃろ氏だ。

 以前よりタイにオタクの友人が多かったという氏は、『Re Angel』を制作した「Studio GU」のメンバーともかねてより「日本で美少女ゲームをリリースしたい」と話をしていたという。そんな折、『Re Angel』の動画が日本で話題になり、日本語版制作のリクエストが多数届いたことが、日本語版制作のきっかけとなったというのだ。

 それにしてもタイにも同人ゲームサークルがあったこと自体が驚きだ。タイのオタクは、どんな活動をしているのだろうか。

「日本と同様に、コスプレや同人誌のイベントに参加したり、ニコニコ動画やブログなどで自分の作品を発表している人も多くいます。中には表現したい気持ちが抑えきれずに、タイのサイトでは見せられないようなエッチなイラストを『Pixiv』に投稿している人もいるみたいです」

 仏教国にも関わらず、煩悩を捨てきれずにエッチなイラストをアップしてしまう辺り、オタクに人間の深い業を感じずにはいられない。

 それにしても『Re Angel』で特筆すべきは、日本人が作るゲームと同じ「萌え」要素を持ったヒロインが多数登場する点。「萌え」は日本特有のものではなく、海外でも共有されうる感覚ということなのだろうか。

 この質問に、「Studio GU」代表のThanit(タニット)氏はこう答える。

「アジアでは各国で多くの文化を共有しています。ですから、国が違っても共通の事柄に興味をもつことは不思議ではないと思います。私は『萌え』を上手に説明することができませんが、タイ人は日本の漫画やアニメ、ゲームから『萌え』がどのようなものかを知っています。ですので、我々も日本人と同じように『萌え』を楽しんでいるのではないでしょうか」

「萌え」は言葉で語るものではなく、心で感じるものということだろうか。上手に説明はできないけれど、追求せずにはいられない「萌え」という概念は、もしかしたら日本とタイのみならずアジアを、そして世界をつなぐ鍵になるのかもしれない。

 さて、ここでやはり気になるのが完全版の日本公開の予定だが、

「残念ながら今の段階では日本語版についてはっきりとした見通しは立っていません。しかし、できれば日本の皆さまの手に取ってもらえるようにしたいと思っています」

 とのこと。我々、日本のゲームファンもほほえみの国・タイが生んだ奇跡の美少女ゲームの完成を応援しようではないか。

 それにしても同人ゲーム発祥、やや本流から外れるタッチの絵柄、伝奇要素を含む物語、という要素だけを見てみると、同じく同人ゲームからスタートし漫画化、TVアニメ化、そして実写映画化と今なお話題を振りまく『ひぐらしの鳴く頃に』と大変よく似ている『Re Angel』。ひょっとしたら同じ様に世界中で大ブレイクする日もそう遠くないかもしれない。

 ちなみにThanit氏が影響を受けたゲームや注目している漫画、アニメは何なのだろうか。

「影響を受けたゲームはねこねこソフトの『みずいろ』。注目しているマンガ、アニメは『ベルセルク』『ネギま』『xxxHolic』『ゲッターロボサーガ』などです」

 幅広いチョイスに脱帽である。
(文=有田シュン)



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