現代社会では何かと「ストレス」という言葉を耳にしますが、ストレスとは何であるのかを明確に理解している人は意外にも少ないのではないかと・・・

そこで、今回は「ストレスとは何なのか?」について改めて考えてみたいと思います。

生物には、個の保存と種の保存という本能がありそれを遂行する能力が備わっています。従って、私たち人間は外敵が現れた場合、それを緊急事態として判断し、生き延びる為に「戦うか逃げるか」の対応が出来るように体勢を整えるのです。

この働きは自律神経(参考1参照)に支配されており、緊急時には交感神経が優位となり、心拍数を上げ、筋肉の血液量を増やし、血糖値を上昇させることで、筋肉が大きな力を発揮できるように準備を整え、逆に無関係な内臓の働きは抑制されます。

この外敵、緊急事態と判断される刺激が「ストレッサー(参考2参照)」であり、これに対する身体の反応が「ストレス」、あるいは「ストレス反応」と呼ばれるものです。

過度のストレスがかかると生体には、?副腎皮質の肥大、?胸腺、脾臓、リンパ節の萎縮、リンパ球の減少、?胃、十二指腸の出血や潰瘍、という3つの変化が見受けられますが、副腎皮質から分泌される副腎皮質ホルモンは、炎症を抑えたり、抵抗力を高める働きをする一方でリンパ球細胞を破壊してしまうため、リンパ球を作り出す胸腺や脾臓を萎縮させてしまいます。

通常のストレスであれば生体に備わったフィードバック作用により、やがて副腎皮質ホルモンの分泌は抑制されるのですが、ストレスが続くとこの作用では抑制が効かなくなってしまいます。そしてその結果、抵抗力が弱まり、様々な感染症にかかりやすくなるのです。

またストレスを受けると、胃腸への血流が抑制されます。胃や十二指腸の粘膜の血流が減少すると酸によって溶かされやすくなるために、潰瘍が起こると考えられています。


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