押収物の写真(千葉県警提供)
 千葉県警生活経済課サイバー犯罪対策室と千葉北署は30日、愛知県豊明市の会社員男性A(30歳)、および神奈川県茅ヶ崎市のアルバイト男性B(23歳)を、それぞれ著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで逮捕したことを、ACCSを通じて発表した。

 2名は、ファイル共有ソフト「Share」(シェア)を使用しており、ニンテンドーDSゲームソフトを権利者に無断でアップロードし送信できる状態にしていた。ファイル共有ソフトを悪用し、ニンテンドーDSゲームソフトをアップロードしていたユーザーが逮捕されたのは、今回が初。

 男性Aは、2009年7月14日ごろから同17日までの間、スクウェア・エニックスの『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』他2タイトル、任天堂の『トモダチコレクション』他5タイトルなど、合計3社・16タイトルを、ファイル共有ソフト「Share」を通して権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれている。同様に男性Bは、2009年7月14日ごろから同15日までの間、カプコンの『逆転検事』他17タイトル、コーエーの『モンスター☆レーサー』他18タイトルなど、合計5社・227タイトルを無断アップロードしていたという。

 なおACCS(コンピュータソフトウェア著作権協会)が実施したクローリング調査では、8月23日の時点で「Share」ネットワーク上に、男性AがアップロードしたニンテンドーDSゲームソフトが508本(市場価格で218万4,400円相当)、同じく男性Bがアップロードしたソフトが2,692本(市場価格で1,157万5,600円相当)、流通していたことが確認されている。

 ACCSは、Shareなどの利用をやめるよう強く求めている。Shareは、ダウンロード(受信)されたファイルをそのままアップロード(送信)する機能を持つことから、Shareを通して他人の著作物をダウンロードした利用者は、即時にアップロード行為者になる点、他人がアップロードしたファイルの断片を自動的に受け取り公開する機能があるために、そのネットワークに参加するだけでも、違法なアップロードを自ら行う可能性がある点などをとくに問題視しているとのこと。来年1月1日から施行される改正著作権法では、権利者の許諾なくアップロードされた音楽や映像などであることを知りながら、それらのファイルをダウンロードし蔵置(録音・録画)すること自体が、あらたに違法行為として規定されており、今後は、法改正を受け、ファイル共有ソフトネットワークへのダウンロードを目的とした参加者についても、毅然と対応していくとしている。

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