そこのけ、そこのけ、朝青龍が通る。大相撲界はこれでしばらく横綱朝青龍(29)のわがままを制する術がなくなった。



 27日の大相撲秋場所千秋楽(東京・両国国技館)本割で白鵬に負け、優勝決定戦にもつれ込んだとはいえ、すくい投げで秋場所を制覇。優勝回数を北の湖と並ぶ史上3位となる24回目に乗せた朝青龍だが、土俵上でやってはいけないガッツポーズをあえて何度も繰り返した。きのう28日の横綱審議委員会でポーズをめぐり賛否両論が出るなど問題になったが、結局は不問に。その結果、朝青龍はますますソノ気になってしまった。

 凱旋してきた支度部屋でも「本割で変なことを考えちゃって負けたから、次は立ち合い勝負と思っていったんだ。最高の立ち合いができたよ。力を出し切った。優勝して良かったよ」と会心の笑みを浮かべた。

 勝負どころの闘い方といい、ここ一番の集中力といい、確かにまだ未熟な白鵬より一枚も二枚も上。改めて存在感を示した格好だが、これで完全に復活したかとなると大きな疑問符がつく。場所前の朝青龍は、左ひじや右肩の故障を訴えて、けいこもままならない状態だった。たまたま序盤、うまく滑り出して波に乗ったが、一つ間違えば逆の結果が出てもおかしくなかったことは、勝負が終わったあとの本人の談話をみても分かる。



 「初日からケガだらけで大変だったんだ。いくら気持ちを前に出しても体がついてこない。場所前はどうかなと心配だったけど、前半、なんとか(連勝して)持ち直してきた。最後はもうギリギリまで来ていた。最後の1滴も残っていないよ」

 とはいえ、勝てば官軍だ。場所前の夏巡業ではけいこにも顔を出さず、怒った巡業部首脳が「関取は全員、けいこに参加すること。通達を破った者は理事会に諮って処分もあり得る」という異例の張り紙を出したほどだったが、優等生の白鵬を下して優勝という非の打ちどころのない結果を出されては正面切って文句は言えない。

 すでに朝青龍は来月18日から始まる秋巡業ではサボりまくることを予告するように「次の目標? 何もないよ。取りあえずケガを治して、また結果が出ればいい」と話している。さあ、相撲協会、どうする?

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