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本当に好きなことを仕事でもブログでもできない循環に陥るこの私 ― 贅沢な悩みかもしれないが

2009年09月22日02時43分 / 提供:ニュースブロガー

ニュースブロガー

なんでも評点

先日、ビーイング系Giza所属のMoca(土山久美子)さんが出演するライブがあり、彼女の歌を数曲聴いてきた。その後、“打ち上げ”にも参加していろいろ話を聞いてきた。彼女の話を聞いていると、自分が本当に好きなことを職業に出来ている人は幸せだなあとうらやましく思う。私など、昨年2月に出した自著「世界のありえな〜い100選」で版元がプロモーションらしきものをほとんどしてくれなかったことを恨めしく思ったものだ。彼女のデビューアルバム「毒りんご」も事務所によるプロモーションはほとんどなく、インディーズレーベルからのリリースとなった。でも、彼女はCDを出すことが目標だったので、その目標が現実のものとなったことを何より有り難く感じていると言う。CDを出すまでは、とにかく売れるものを出したいと感じていたようだ。でも、いざCDが出ると、目標を達成できた嬉しさと有り難みがこみ上げてきて、CDが何枚売れたとかそんなことは気にならなくなったそうだ。曲作りと歌うこと。その2つが満たされているだけで、十分幸せなのだという。そして、その2つが満たされた今の自分をサポートしてくれている事務所に心から感謝している、と。私は主にテクニカル/商業系の翻訳を本業としているわけだが、好きでこの仕事をしているのかというと少し微妙だ。好きな部分はある。自分が長年にわたりフリーランスとして生きてきた部分。それは好きだし、誇りに思える部分だと思う。(上記の土山さんみたいに事務所と契約しているアーチストも基本的にフリーランスだし、彼女とはお互いに自由業仲間だみたいな話をした記憶もある)。しかし、テクニカル/商業系の翻訳(「産業翻訳」と呼ばれる)という仕事は私の本意ではない。最初は、とりあえずお金になるからということで、この世界に入った。で、始めた当初は(業界の景気がよかったせいで)周囲の人に話しても、びっくりされるほどお金になった。もっとクリエイティブな方面に向かっていたら、爪に火をともすような生活を強いられただろう。気がついたときには、「産業翻訳」に魂を売っていた。まあとにかく、文章を書くことは好きだった。それは上記の土山さんが詞と曲を書くことを好きなのと同じくらいのレベルまで、私にとって“好きなこと”だったはず。大学時代は、某ジャズ喫茶が出していた定期誌にジャズ評論を書いていたし、いったん社会人になってから、記者になろうかと思って今はネット上で非常に評判の芳しくない(“反日”とされる)某新聞社2社の記者試験を受けたこともある。しかし、どちらも簡単に落ちた。小論文に書いた内容が2社の思想にそぐわなかったからかもしれないが。これまた現在ネットで評判の芳しくないタブロイド紙にコネで入社できそうになったこともあるが、なぜか最後の最後で落とされた。今思えば、あのタブロイド紙に就職しなかったのは正解だったと思うが。というか、新聞記者になっていたところで、“本意ではない”と感じていたのは今と同じか、それ以上だろう。制約の中でしか文章を書けないという部分が今と共通している上、新聞記者というのは組織の一員でしかないからだ。まあ、そんなことがいろいろあって、自分の文章を自由に書いて、みんなに読んでもらえそうな場がネット上に生まれ始めているのに気づいたのが2003年の夏ごろだったか。当時は主に“Weblog”と呼ばれていたブログがそうである。ところがいざ始めて見ると、自由度があまりに高すぎて、何を書いたらよいのか見当が付かない。2003年当時に書き始めたブログは、いずれもまったく注目を浴びぬまま、更新を停止した。で、その当時、たまたま購入して毎晩仕事の合間にげらげら笑いながら読んでいた『新しい単位(扶桑社サブカルPB)』という本に触発された(つもりの二番煎じっぽい)ブログを立ち上げてみた。最初は今のlivedoorとは違うブログ・プロバイダーを使っていたのだが、2004年の5月に当時何かと注目を浴びていた“ホリエモン”率いるlivedoorに移転した。それが当ブログの始まりだった。しかし、当時の記事は(今でもこのブログに残っているが)、自分でもくだらないと思う。長年、制約の下でしか文章を書いたことのなかった者がいきなり自由演技らしきものを始めても、きこちなくて見ていられたものではない。くだらないものでも、くだらなくない部分をどこかに見いだしてくれる殊勝な人がいたりもしたのだが、ネット上で注目を浴びるには至らなかった。で、2004年の夏ごろにネット上で見かけた、とある文章(今は消えているのでリンクもできないが)に目が釘付けになった。海外珍ニュースを取り上げたら、あっという間に人気サイトになれるというのだ。しかも、南ア発のニュースなど格好のアクセス材料になるに違いないみたいなことまで書いてあった。で、その“マニュアル”のとおりに海外発の珍ニュースを取り上げるようにしたら、アクセス数が数十倍、数百倍に増えた。ただ、そんなふうにシフトするに当たって懸念したこともある。海外ニュースを翻訳して取り上げるだけなら、本業と変わらないではないか、と。そもそも制約の中でしか文章を書けず、しかも書く文章は基本的に翻訳だという状況から逃避したくてブログを始めたのに、海外ニュースの翻訳サイトをやるようになったら、元の木阿弥だった。で、まあ、単なる翻訳というスタイルを基本的に避けることにした。ブログを立ち上げた当初の“評点”というコンセプト(?)がその上で非常に役に立った。評点を付けるために海外のニュースを取り上げるというスタイルに持ち込むことができたからだ。それと同時に、それまでまったく稼ぎにならなかったAdsenseで毎月20万以上の収益が上がるようになった。ブログが副業になった瞬間である。そして、昨年の晩秋、“アボセンス”を喰らって、ブログ=副業の図式が見事に崩れ去った。今年になって、“有名ブロガー”の人たちと直接話をする機会に恵まれるようになったが、金銭的かどうかは別にして、みんな何らかの見返りがあるから積極的に更新を続けていられるのだなあということを知った。金銭的見返りを失った私が得られる、それ以外の見返りとは何だろう? しんどい思いをしてネタ探しをするに見合うだけの見返りがあるのかどうか。実のところ、どういうネタがネットで受けるかの見当はずいぶん付くようになってきた。たまに苦し紛れにそういうネタを取り上げてみればアクセスが集まる。しかし、そういうネタを取り上げることは、それこそ私の“本意”に反していることも多い。だから取り上げている文章も淡々としていて、あまり深いディテールに突っ込むそぶりも見せていない。こういうことをいろいろ考えているうちに、先日の記事「もう、とことん行き詰まっているので海外の珍ニュースをメインのコンテンツとして標榜するのはやめようかなあ、と」で書いたような心境に至っている。まあ、1つ前の記事で取り上げたような話なら、私の本意に背いていないので、記事に出来て、それを皆さんに読んでもらうだけでも嬉しい。「とことん行き詰まっている」の記事では“フィクション”という表現を使った。とりあえず、あの記事では“小説”の意味ではなかった。論評プラス具体例みたいな形式で、具体例の箇所が“フィクション”になるかたちである。それは、まだ未熟だった当ブログ立ち上げ直後の形式をある程度まで踏襲している。本当に取り上げてみたい海外珍ニュースを交えながら、上記のような“フィクション”も交えてみたいと考えたのだが、そういった約束事を自分で設けてしまうこと自体、ふだんから約束事にとらわれている延長線上にあるのかもしれない。本稿は「とことん行き詰まっている」の記事に付けられた皆さんの暖かいコメントへのレスを兼ねている。あまり整理できぬまま文章を書いてしまったので、わかりにくさに輪をかけてしまったかもしれない。とりあえずは、もう少し自由演技もさせてくださいということで・・・。そのうち、何か新しいものを書き始めるのではないかと自分でも思っている。【追記】そうそう、冒頭で話題に上げさせていただいたシンガーソングライターmoca(土山久美子)さんのワンマンライブが11月8日(日曜日)に京都のRooter×2で開催される。筆者ももちろん聴きに行く。とにかく彼女はバリエーションに富んだ良い曲ばかり書いて歌っているので、お近くの方はぜひどうぞ。時間に余裕のある人は、メール等で筆者までご連絡いただければ、ライブ後の“打ち上げ”にもご案内できるかも。【追記 9/28 16:20】Blogroach [ブロッグローチ]【名詞】コメント欄に出没し、不快なコメントを書き込む人。要するに「荒らし」のこと。cockroach (ゴキブリ)からの造語だろう。言い得て妙なる表現である。これからわれわれも「荒らし」のことをブロッグローチと呼ぼうではないか。(当ブログの過去記事より)。例: * 2009/09/28 11:41 * 投稿者:はあ * 59.135.38.159チラシ裏に書けとまでは言わんが、別に日記ブログ作って書いてくれ。そろそろ鬱陶しい。 * 2009/09/27 17:10 * 投稿者:たかし * 222.5.63.62したら良いだろ?大人なのに甘えん坊かよ。 * 2009/09/26 01:51 * 投稿者:… * 222.5.63.63うーん…きつい事言うようだけどさ好きなことを書きたいんならアクセス数諦めなよお金を稼げないからブログやる気起きないならブログやめて別の事やりなよなんでもかんでも自分の都合よく行く人なんて誰一人いない甘ったれた事ばっか言ってんな情けない上記はいずれもBlogroachと認定させていただく。しかも、同一人物によるコメントである可能性も高い。以下も当ブログの過去記事より。実際には異なる名前の荒らしコメントが100個あったとして、コメント主の物理実体はその10分の1にも満たなかったりするのではないかと思う。同じ人物が名前を変えて、波状攻撃を仕掛けるわけだ。ターゲットのブログに対する些細な揚げ足取りも、見かけ上多数のコメンターが指摘すれば、本当に大問題であるかのように見えてしまう。当ブログに一時、荒らしまがいのコメントが付いていたときも、その傾向はあった。IP アドレスだけでなく、cookieでも追跡した結果である(場合によっては、コメント主が持っているブログが判明するケースさえある)。また、上記のブログとは別の女性ブログが以前荒れたときに相談を受け、対策の手伝いをさせてもらったこともあるのだが、そのときも同じような傾向があった。ブログ荒らしのことをblogroachと呼ぶ。これはcockroachをもとにした造語である。本家のcockroachは、その姿を1匹見かけたら、実際には100匹ほどもいたりするそうだが、blogroachは逆の生態を持つ。100匹見かけても実際は、10匹未満しかいなかったりするわけだ。

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