中米パナマに正体不明の生物現る、「ゴラム実在か」とメディアも大騒ぎ。

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世界からはさまざまなUMA(未確認生物)の存在が伝えられてくるが、代表格であるネッシーやイエティを含め、そのほとんどが未だ正体不明のまま。科学技術の発達で世界が狭まりつつあるとはいえ、まだまだ我々の知らない世界が地球には多く残されているということなのかもしれない。そんなUMAの世界に、これまで誰も見たことがなかったような“新顔”が中米パナマで姿を現し、地元メディアのみならず、欧米メディアでも「『ロード・オブ・ザ・リング』の“ゴラム”が実在か?」と伝えられるなど、大騒ぎになっている。

この話題を最初に報じたのは、パナマのテレビ局テレメトロ。同局の報道で公開された写真には、岩の上に大の字で置かれた生物の死体が写っている。肌の色はややピンクがかった白で、体毛は全く見られず、白イルカのようなつるつる、もしくはぬるぬるとした印象。上半身は細身で腕も長いが、腹のあたりが膨らんでいる。体の大きさの割に頭は小さく、首や顔は亀のような作り。目や鼻も確認できるが、半開きになった大きな口からは太い舌も飛び出しており、体長は5フィート(約172cm)と伝えるメディアもある。

発見までの経緯はこうだ。この生物は9月12日にパナマのセロアズールという街の湖に現れた。14歳から16歳の4人の少年たちが岸辺で遊んでいると、湖にある洞穴からこの生物が飛び出し、少年たちを攻撃するかのように岩の上に登ったという。驚いた少年たちは叫び声をあげながら逃げつつも、身を守るために棒で生物を殴り、岩を投げつけるなど必死の攻撃。その結果、生物は息絶えてしまい、少年たちは水たまりに死体を投げ込んで家に帰った。

しかし、少年たちが親に生物の話をしても、全く信じてくれない。そこで次の日、親を連れて湖の岸辺に行くと死体は残されたままで、奇妙な生物を目の当たりにした親も呆然。少年たちはカメラを持参し、生物の死体を撮影してテレメトロに投稿、9月15日付けで報道された。

その姿を見た地元住民が「『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムのようだ」(英紙サンより)と形容するこの生物。テレメトロによると、パナマ環境省の専門家も生物の調査に乗り出し、9月15日午後に、まだ残されていた死体を確認、「注意深く調査を行う必要がある」との見解を示したそうだ。

また、英紙メトロには残されて数日経ったという、ほとんど骨と皮だけになった生物の全身写真も掲載されている。それを見ると、胴体部分は人間のような形をしているが、頭の骨は小さく、足も体の大きさに対してかなり短い。注目は手と足の先端部分。手の先は鋭く長い指、もしくは爪が見え、足の先は半円のカギ状の爪のようにも見える。

この話題はテレメトロの報道後に、米ゴシップサイト「Gawker」が取り上げたことで、世界中に広まった模様。すでに世界各国のネットユーザーからさまざまな憶測が飛び出しているが、「死んだ犬」「捨てられた映画の小道具」「変わった宣伝の一種」「毛を失ったナマケモノ」といった説も上がっている。テレメトロは「別の惑星から来たのでは」との推測も紹介しているが、新種なのか何かの動物の突然変異なのか、専門家の調査結果を伝える続報に期待したい。