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間もなく最終戦。10ミリオンの今後は?

2009年09月18日16時36分 / 提供:生ゴルUSA

生ゴルUSARSSファイル
間もなく最終戦。10ミリオンの今後は?
写真/中島望 Nozomu Nakajima (グレッグ・ノーマンの娘との失恋が不調のきっかけとも言われているが……)

舩越園子の生ゴルUSA

来週は米PGAツアーのフェデックスカップ最終戦、ツアー選手権が開催される。同大会は「プレーオフ」と名付けられた4試合の最終戦でもあり、フェデックスカップランク上位30名だけが出場権を得ている。

その顔ぶれが、なかなか興味深い。トップ5はタイガー・ウッズ、スティーブ・ストリッカー、ジム・フューリック、ザック・ジョンソン、そしてヒース・スローカムとなっており、この中の誰もが、ツアー選手権で優勝すれば総合優勝となり、ボーナスの10ミリオン(約10億円)を手にすることができる立場にある。

逆に、トップ30に漏れてしまった選手を眺めると、アンソニー・キム(35位)、セルジオ・ガルシア(38位)、カミロ・ビジェガス(42位)が揃って姿を消してしまった。なぜ、この3人を「揃って」と表現するかといえば、この3人は昨年のツアー選手権で優勝を競い合い、ビジェガスが優勝、ガルシアが2位、キムが3位になった大活躍若手トリオだったからだ。おまけに、フェデックスカップ最終ランクでは総合優勝して10ミリオンを獲得したのはビジェイ・シンだったが、2位はビジェガス、3位はガルシア、4位はキムだった。しかし今年はこの3人が「揃って」脱落。1年という月日は、選手たちの好不調の波をこれほど変えてしまうものなのだと、あらためて痛感させられる。

さて、「波」があるのは好不調ばかりではない。米PGAツアーのシステムの成否や評価にも「波」は押し寄せる。フェデクスカップというシステムが導入されたのは3年前。初年度こそ、順当にタイガー総合優勝となって「妥当」と評価されたが、昨年はツアー選手権開幕前からシンの総合優勝が確定してしまい、「興ざめ」「大失敗」と批判された。システムが改良された今年は、最後まで10ミリオンの行方が決することのないよう工夫が施されたのだが、プレーオフ開幕前に124位だったスローカムがもしも10ミリオンを手に入れたら、今年のシステムが「極端すぎる」「レギュラーシーズンの活躍がまったく反映されない」と批難されることは目に見えている。

とはいえ、トップ30の中には今季の4大メジャーチャンプ全員がきっちり含まれており、そのあたりを見ると、レギュラーシーズンの活躍度がある程度は反映されていると考えることもできる。

どんなシステムも、どんな事柄も、新しいモノゴトは必ず厳しい船出となるものだが、3年目にしてどうもしっくりしないフェデックスカップは、10ミリオンという破格のボーナスが不況下で今後もずっと維持していけるのかという経済面も考慮すると、ひょっとすると長続きしないかもしれない。米PGAツアーは、お金の魅力ばかりでなく、選手たちの技や魅力でファンを引きつけるシステムを今こそ再検討すべきときではないだろうか。(舩越園子/在米ゴルフジャーナリスト)

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