セイコーエプソン(株) 取締役 情報画像事業本部長 羽片忠明氏

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エプソンは2009年9月17日、都内 グランドプリンスホテル赤坂「新緑の間」においてカラリオ・プリンターの新製品の発表会を開催した。

新型カラリオは、複合機のマルチフォトカラリオ「EP-902A」「EP-802A」「EP-702A」「PX-502A」「PX-402A」の5機種とシングル機のカラリオ・プリンター「EP-302」の計6機種。9月25日より順次発売を開始する。


■カラリオが暮らしの中で、無くてはならない存在へ - 羽片取締役
国内のプリンター市場は、需要の一巡および画質・スピードの性能が充実していることから、成熟市場としての見方が定着しつつある。その背景として同社は、パソコンの周辺機器としての機能、スペックに偏った商品開発にあるのではないかと考えている。
セイコーエプソン(株) 取締役 情報画像事業本部長
羽片忠明氏

カラリオが今後、進むべき方向はパソコンの周辺機器という位置づけから、よりユーザーの暮らしに密着した「暮らしの中で、無くてはならない存在へ」と、進化していくことだという。

事例をあげると、現在のプリンターは購入後に使用状態に至るまでのセッティングが煩雑で、プリント時にパソコンやプリンターでの複雑な操作が必要になるなど、プリントに至るまでの面倒な操作が多いために、ユーザーの敷居がまだまだ高い商品だというのだ。

暮らしの中で無くてはならない存在となるためには、ユーザーが使いたいときにすぐに使えるようになることや、多目的な用途活用ができるようにして、ユーザーとカラリオの距離を近づける必要があるという。
新型カラリオ「EP-902A」

そこでエプソンは、従来のプリンターが持つ設定の煩わしさや、印刷に至るまでの煩雑さなど、プリントに対する心の敷居を高くすることを徹底的に見直し、ユーザーとの生活密着度を高めることによって、カラリオ・プリンターが生活の中に溶け込み、気軽に使うことができる存在になれるように取り組みたいというのだ。

羽片取締役は、「カラリオが暮らしの中で、無くてはならない存在へ。これが私たちの思いであり、今後の製品開発の方向性になる。」と、カラリオの開発の指針を語った。

■無線LAN対応モデルが充実
新型カラリオ・プリンターの特徴は、何といっても無線LAN対応モデルが充実していることだ。

家庭内では、無線LAN搭載のノートパソコンやネットブック、家庭用ゲーム機などが普及してきており、今後さらに拡大が予測される。

プリンターも家のどこからでも気軽に使えるように、「EP-902A」「EP-802A」「PX-502A」は無線LANに標準対応し、一台のプリンターを好きな場所に置いて家族みんなで共有し、それぞれが所有するパソコンからいつでもどこからでもプリントアウトすることができる。

また、AOSS自動無線LAN設定、WPSのプッシュボタン方式の設定に対応し、ボタンを押すだけの簡単設定で無線LANの設定と接続ができる。
写真:傷や諮問がつきにくいドットパターンテクスチャ

新製品はいずれも家の中心となるリビングはもちろん、どこでも置けるコンパクトでスタイリッシュなデザインを採用している。プリンター点面にどっとパターンテクスチャをつけ、指紋や傷がつきにくくなり、より快適に使うことができる。

カラリオ・プリンター 製品情報
エプソン