連日更新!スポーツ総合サイト

Urawa Reds Magazine 浦和レッズマガジン 公式サイト

  • トップ
  • 特集
  • ニュース

【福永泰のスロー解析】エジミウソンの“PK”

【福永泰のスロー解析】エジミウソンの“PK”

インタビュー・文●編集部
写真●足立雅史、新井賢一

カメラマンが撮影した膨大な試合写真のストックの中から、現在のレッズを象徴する印象的な連続写真を選び出し、元浦和レッズの福永泰氏がそのプレーを徹底的に解説。試合中に起こったほんの一瞬の出来事を連続写真であらためて見てみると、想像もしなかったさまざまな事象が浮かび上がってくる。今月の写真からはいったい何が明らかになるのだろうか?

僕は苦手ですねむしろPKは大嫌い(笑)

――今回はPKの撮影に成功したので、エジミウソン選手の蹴り方を中心にPK全般についてお聞きしたいと思います。写真は山形戦のゴールです。

「PKの蹴り方は大きく2種類に分けられます。一つはコースをしっかりと狙って蹴る方法、そしてもう一つはGKの動きを見て逆に蹴る方法です。エジミウソンの場合は前者ですね。どういう助走を取って、どういう蹴り方をして、どこを狙うのかをあらかじめ決めている。翌週の広島戦ではPKを失敗していますが、このときも同じ蹴り方をしていますよね。たとえGKにコースを読まれても、自分が狙ったコースにしっかり蹴れば成功すると信じているのでしょう。最も素直な蹴り方と言えるかもしれません」

――「GKの動きを見て逆に蹴る方法」とは、例えばガンバの遠藤(保仁)選手のような蹴り方のことですね。

「そうですね。エジミウソンの場合はそれとは対極にあり、PKだけでなく、通
常のシュートについてもGKとの駆け引きを楽しむタイプではありません。まず
は狙ったコースにしっかり蹴るというスタイルが基本。上体の動きで多少のフェイントをかけている程度で、たとえGKに読まれてもコースが良ければ決まる。もちそん、そのためにはしっかりしたコースに、ある程度のスピードがあるシュートを打つ必要があると思います」│レッズでPKといえば、福田(正博)コーチの現役時代が思い出されます。「そうですね。僕が現役のころは福田さんが絶対的なキッカーでした。福田さんがいなければ広瀬(治)さん。ギド(・ブッフバルト)が蹴ったこともありますね」

――当時のことで何か印象に残っているエピソードはありますか?

「95年のセカンドステージ、磐田のスキラッチと得点王を争っていた福田さんがPKを3回連続で失敗したことがあったんです。当時監督を務めていた(ホルガー・)オジェックが怒って、『得点王にこだわるなら個人競技をやれ』みたいなことを言ったんですよね。でも僕たちは福田さんに得点王を取ってほしかったし、キッカーを代わるつもりはなかった。最終節を迎えた時点で福田さんとスキラッチが得点ランキングトップで並んでいて、フリューゲルス戦の70分すぎにPKのチャンスがありました。あのPKを福田さんが決めた瞬間は興奮しましたね。大きなプレッシャーを受けていた福田さんがようやく解放された瞬間でした」

――福田さんのPKにはどんな特徴があったのでしょうか?

「ボールを蹴るまでの動作、つまり助走の入り方や上体の動きなど、インパクトの直前でGKの逆を突くのがうまかった。ただ、特別にPKの練習をしているところは見た記憶がありません。当時は福田さんがスピードで縦に抜け出して勝負、というスタイルで戦っていたので、福田さん自身が獲得したPKも多かったですね」

――当時では、反対側のゴールを向いた状態から振り返って助走に入る田口(禎則)さんのPKも印象に残っています。

「遠くの小さいゴールを見てから蹴ると、ゴールが大きく見えるそうですよ(笑)。決定率も高かった気がします」

――ちなみに福永さんは……。

「僕は苦手ですね。むしろPKは大嫌い(笑)。PK戦で蹴ったのは1回だけで、6人目で失敗しました。J2のときは試合中に何本か蹴ったことがあるんですが、正直きつかったですね。そういえば一度、ファウルをもらった岡野(雅行)が『蹴らせてほしい』と言ってきたことがありました。そのときはもちろん譲ったんですが、やっぱり、前向きな気持ちを持っている選手が蹴るべきだとあらためて思いましたね。僕はいろいろなことを考えてしまうし、『この1本のPKでチームメートの勝利給が……』なんてことが頭をよぎった瞬間、一気に気持ちが小さくなってしまいます(笑)」

――やはり、PKを成功させるためにはメンタルの強さが求められるんですね。

「そう思います。仮にメンタルの強さが大きく左右すると考えると、『絶対に成功する』と信じ切るためには技術を高めることが近道になると思います。そして、対峙するGKの考え方を知っておくことも重要ですね。相手の逆を突くためには、逆ではない考え方、つまりGKがどう考えているのかを知ることが、すごく重要なヒントになると思います」

福永 泰 Yasushi FUKUNAGA
1973年3月6日生まれ。東京都出身。172cm、64kg。FC町田→桐蔭学園高→青山学院大→浦和(95〜2001年)→仙台(02〜04年)。95年、浦和にトレーニー契約で加入。たぐいまれなスピードとテクニックがオジェック監督の目にとまり正式契約を結ぶ。FWからボランチまでこなせる万能選手として活躍。背番号10を付け、サポーターに愛された。現在はサッカー解説者、青山学院大体育会サッカー部コーチ、ミスマガジンフットサルチームの監督として活動。福永泰フットサルクリニックをSALU西浦和とSALU和光成増で開催中(http://futsalpoint.net/)。
  • ブログを書く
  • livedoor clip
  • はてな ブックマーク
  • Yahoo! ブックマーク
  • twitterに投稿する

浦和レッズマガジン 記事一覧

レッズ情報をメールで配信 登録は無料!!
SWINGIN'〜スウィンギン〜 ご購入はこちら
限定生産100着 URAWA 4EVER “BEER & FOOTBALL”Tシャツ

本誌読者プレゼント

豪華商品が当たる
応募はコチラの応募フォームから!

読者ページに写真を投稿する

採用された方にはもれなく掲載誌をプレゼント!
住所、氏名、年齢をお忘れなく
から!

浦和レッズマガジン・携帯サイト

QRコード

携帯で左のQRコードを読み取りアクセスしてください。

マンチェスター・ユナイテッド公式サイト