ますます盛況!「第14回目黒のさんま祭り」(下)=東京・目黒駅前
2009年09月09日06時45分 / 提供:PJ
【PJニュース 2009年9月9日】(上)からのつづき。「第14回目黒のさんま祭り」(以後、「さんま祭り」と表記)が開催された9月6日(日)、記者は午前11時にJR目黒駅から外に出た。一歩外に出たとたん、さんまを焼くにおいが漂ってきた。目黒通りを庭園美術館の方向に歩いて一分で、「さんま祭り」の会場に着いた。
「さんま祭り」は午前10時から始まっているので、すでに大勢の人でごった返していた。徳島県が出しているイベント用の車では歌や踊りが披露されていて、人だかりができていた。辺り一帯は、さんまを焼く煙で霞(かす)み、においが充満していた。
会場では目黒通りの一車線使って、大勢のスタッフがさんまを炭火で焼き、ものすごい行列の人たちに焼き上がったさんまを一匹ずつ渡してゆく。
「目黒駅前商店街振興組合青年部」(通称・め組)のTシャツを着たスタッフが、「30人」と、声と指で別のスタッフに合図する。合図を受けたスタッフは、行列の先頭から30人に紙の皿と割りばしを渡してゆく。行列はずっと向こうまで続いていた。
記者は、先頭から50番目位の男性に声を掛けてみた。
「何時間待っているのですか?」
「3時間です。」
この男性は午前8時から並んでいた。しかし、やっとさんまが食べられるのでうれしいという顔をしていた。
行列はどこまで続いているのだろうか。記者は目黒通りを庭園美術館方面に歩き始めた。行列は首都高速目黒線に突き当たった所で右折し、首都高速に沿うように南下して山手線に突き当たった所で、もう一度右折していた。去年の「さんま祭り」のときは、この辺りが最後尾だったが、今年はまだずっと続いていた。山手線沿いの道を目黒駅方面に歩いてアトレ2の前が最後尾だった。すぐそこが目黒駅だ。ぐるっと一回りしてきた。手元の地図で測ると行列は千五百メートルに達していた。
行列の警備担当者に、「ここが最後尾ですか?」と尋ねると、「ここはキャンセル待ちの人の最後尾で、さんまの最後尾は百メートルほど先です。今から並んでも5時間待ちで、さんまが食べられる保証はありません。」との答えが返ってきた。時刻はちょうど正午だった。警備担当者は、「あまりの人の多さに、スタッフも青ざめています」とも言っていた。
記者はとりあえず行列に並び、すぐ後に並んだ武蔵小杉から来たという男性に話しかけた。
―5時間待ちますか?
「しばらく並んで考えます。さんまも並んで待って食べるからこそありがたみがありますが、せいぜい2時間ですよね」
―今年は異常に大勢の人が来ていますね。
「昨夜、東京12チャンネルで『さんま祭り』の放送をしたので大勢来たのでしょう」
この男性は20分ほど並んでいたが、行列の進み具合を見て、
「9月20日に別のさんま祭りがありますので、今日はあきらめて出直します。」と言って帰って行った。
「さんま祭り」の魅力は、「おいしいさんまを食べたい」ということだけではない。今や、秋の風物詩になった「さんま祭り」というイベントに参加したいという願望を持っている人が、意外に多いのではないだろうか。
記者はキャンセル待ちの最後尾ではなく、さんまの最後尾に行ってみた。しかし、そういうプラカードは見つからず、スタッフのTシャツを着た男性が、片手に交通量を測るカウンターを持って、カチカチ計算しながら行き来している辺りが最後尾だと分かった。
今回の「さんま祭り」では、さんま6千匹、すだち1万個、大根5百本が準備されていたが、実は、さんま1千匹が追加で運ばれてきて、正午ごろにキャンセル待ちで並んだ人でもさんまを食べた人はかなりいた。しかし、午後3時半の時点で、それでも足りなくなって、並んで待ったが食べられずに帰った人が200人ほど出た。
カウンターを持って計算していたスタッフが、食べられずに帰る人たちにおわびをしていた。9月7日(月)の読売新聞朝刊によると、この日の「さんま祭り」の人出は2万人以上と報道されている。それだけ大勢の人が押し掛けている中を、スタッフはカウンターを持って計算していた訳で、2百人の誤差は仕方がないだろう。
スタッフの中には、日中、熱い炭火の前で5時間さんまを焼き続けて気分が悪くなった人も出たそうだ。「さんま祭り」に並ぶ人も大変だが、スタッフはもっと大変だったに違いない。しかし、「さんま祭り」のファンは大勢いるので、来年以降も続けて欲しい。【了】
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「さんま祭り」は午前10時から始まっているので、すでに大勢の人でごった返していた。徳島県が出しているイベント用の車では歌や踊りが披露されていて、人だかりができていた。辺り一帯は、さんまを焼く煙で霞(かす)み、においが充満していた。
会場では目黒通りの一車線使って、大勢のスタッフがさんまを炭火で焼き、ものすごい行列の人たちに焼き上がったさんまを一匹ずつ渡してゆく。
「目黒駅前商店街振興組合青年部」(通称・め組)のTシャツを着たスタッフが、「30人」と、声と指で別のスタッフに合図する。合図を受けたスタッフは、行列の先頭から30人に紙の皿と割りばしを渡してゆく。行列はずっと向こうまで続いていた。
記者は、先頭から50番目位の男性に声を掛けてみた。
「何時間待っているのですか?」
「3時間です。」
この男性は午前8時から並んでいた。しかし、やっとさんまが食べられるのでうれしいという顔をしていた。
行列はどこまで続いているのだろうか。記者は目黒通りを庭園美術館方面に歩き始めた。行列は首都高速目黒線に突き当たった所で右折し、首都高速に沿うように南下して山手線に突き当たった所で、もう一度右折していた。去年の「さんま祭り」のときは、この辺りが最後尾だったが、今年はまだずっと続いていた。山手線沿いの道を目黒駅方面に歩いてアトレ2の前が最後尾だった。すぐそこが目黒駅だ。ぐるっと一回りしてきた。手元の地図で測ると行列は千五百メートルに達していた。
行列の警備担当者に、「ここが最後尾ですか?」と尋ねると、「ここはキャンセル待ちの人の最後尾で、さんまの最後尾は百メートルほど先です。今から並んでも5時間待ちで、さんまが食べられる保証はありません。」との答えが返ってきた。時刻はちょうど正午だった。警備担当者は、「あまりの人の多さに、スタッフも青ざめています」とも言っていた。
記者はとりあえず行列に並び、すぐ後に並んだ武蔵小杉から来たという男性に話しかけた。
―5時間待ちますか?
「しばらく並んで考えます。さんまも並んで待って食べるからこそありがたみがありますが、せいぜい2時間ですよね」
―今年は異常に大勢の人が来ていますね。
「昨夜、東京12チャンネルで『さんま祭り』の放送をしたので大勢来たのでしょう」
この男性は20分ほど並んでいたが、行列の進み具合を見て、
「9月20日に別のさんま祭りがありますので、今日はあきらめて出直します。」と言って帰って行った。
「さんま祭り」の魅力は、「おいしいさんまを食べたい」ということだけではない。今や、秋の風物詩になった「さんま祭り」というイベントに参加したいという願望を持っている人が、意外に多いのではないだろうか。
記者はキャンセル待ちの最後尾ではなく、さんまの最後尾に行ってみた。しかし、そういうプラカードは見つからず、スタッフのTシャツを着た男性が、片手に交通量を測るカウンターを持って、カチカチ計算しながら行き来している辺りが最後尾だと分かった。
今回の「さんま祭り」では、さんま6千匹、すだち1万個、大根5百本が準備されていたが、実は、さんま1千匹が追加で運ばれてきて、正午ごろにキャンセル待ちで並んだ人でもさんまを食べた人はかなりいた。しかし、午後3時半の時点で、それでも足りなくなって、並んで待ったが食べられずに帰った人が200人ほど出た。
カウンターを持って計算していたスタッフが、食べられずに帰る人たちにおわびをしていた。9月7日(月)の読売新聞朝刊によると、この日の「さんま祭り」の人出は2万人以上と報道されている。それだけ大勢の人が押し掛けている中を、スタッフはカウンターを持って計算していた訳で、2百人の誤差は仕方がないだろう。
スタッフの中には、日中、熱い炭火の前で5時間さんまを焼き続けて気分が悪くなった人も出たそうだ。「さんま祭り」に並ぶ人も大変だが、スタッフはもっと大変だったに違いない。しかし、「さんま祭り」のファンは大勢いるので、来年以降も続けて欲しい。【了】
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