大相撲 早くもアキらめた朝青龍

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 もはや、いるだけで弊害だ。いよいよ13日から始まる秋場所(東京・両国国技館)に向けて稽古(けいこ)が始まったが、どうも力士たちの士気があがらない。



 本格的な稽古初日の2日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋の稽古場に出現し、いきなり琴欧洲や琴光喜らと30番の申し合いをした大関・日馬富士は「初日みたいな感じでやったんだけど、どうもいつものような元気がない感じがする」としきりにクビをひねった。

 双葉山と肩を並べる12回目の優勝を目指す横綱・白鵬も、出稽古にやってきた十両・旭南海に波離間(はりま)投げの大ワザを仕掛けたり、総合格闘家のミノワマン(33=フリー)に胸を貸すなど、終始リラックス、というよりはお遊び半分。先場所に続いて好調さは垣間見えたものの、とても10日後に闘いが始まるという雰囲気ではなかった。

 どうしてこんなことになったのか。元凶はやはり朝青龍だ。先場所、10勝5敗と大崩れし、今場所に汚名返上、雪辱を期しているのは紛れもない事実。それを裏付けるように、稽古再開初日の1日には真面目に稽古場におり、朝赤龍を相手に8戦して全勝。師匠・高砂親方(元大関・朝潮)に立ち合いについてアドバイスされると、「やはり長い間、相撲を見ている人は、言うことが違うね」と素直にうなずくなど、これまでの反抗的な態度を一変させた。



 しかし、8月の夏巡業では左ひじ、右肩に加えて新たに右ひざの痛みを訴えてほとんど稽古しなかったりなど、これまでの悪行や稽古不足のツケはこれでは消えない。

 2日は春日野部屋で行われた出羽一門の連合稽古に押しかけたが、なんと格下の栃ノ心に3敗(3勝)。そのうちの1敗はなんと上手投げで土俵上に転がされる完敗ショーだった。これにはさすがに朝青龍もバツが悪かったようだ。

 「今日は(調子が)よくなかった」とため息交じりにつぶやいたが、この稽古をつぶさに見ていた春日野親方(元関脇栃乃和歌)は「誰でも(年を取ると)力は落ちるけど、なだらかに落ちるもの。(朝青龍の場合は)急だからね。完全な右肩下がり。(稽古を)やらなきゃ強くならないってことだよ」と冷ややかに切り捨てた。

 この3場所、優勝から遠ざかっているものの、まだカリスマ的な影響力を誇る朝青龍がこれでは他の力士たちも緊張感に欠けるのは仕方ない。腐ったリンゴはさっさと取り除かないと箱全体が腐る。追い詰められる朝青龍、こんなところから引退論がだんだん声高になってきた。

 「朝青龍引退」という文字が新聞紙面などに躍るのは果たして秋場所の何日目からだろうか。先の名古屋場所は、7日目まで順当に白星を上げていたが、8日目、稀勢の里に土を付けられると、9日目も千代大海に土を付けられ2連敗となった。

 その後、11日目に魁皇、14日目に琴欧洲、千秋楽に白鵬にそれぞれ土を付けられ、結果的に10勝5敗という成績で名古屋場所を終えた。

 場所前の出稽古で一部評論家や解説者から朝青龍の体の張りや艶のなさが指摘されていたが、それがそのまま相撲に表われ、先の結果になった。

 そのため、秋場所も前半の7日間で朝青龍に土が2つ付いた時点で、引退の声とともに進退が問われてくるはずである。正に正念場の秋場所だ

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