W杯予選突破の重要なカギを握るルーマニア戦を3日後に控え、2日付のレキップ紙は、誰がフランス代表のセンターフォワードにふさわしいかというテーマで特集を組んだ。その中で元代表25人に行なったアンケート結果を掲載している。

 得票率52%でトップに選ばれたのは、昨シーズンのリーグ・アン得点王、アンドレ=ピエール・ジニャック(トゥールーズ)。レアル・マドリーでレギュラー入りしているベンゼマの32%、チェルシーで3試合2ゴールと絶好のスタートを切ったアネルカの8%を大きく引き離した。

 すでに3度のW杯を経験しているティエリ・アンリ(バロセロナ)には、驚くことにまったく票が入らなかった。ただしこれは、アンリの起用はバルセロナでプレーしている左サイドのポジションが効果的、ということで意見が一致しているためだ。

 ジニャックは今年4月のW杯予選リトアニア戦で代表デビュー。69分から出場し、6分後にはリベリのゴールをアシストした。つづく親善試合2試合は後半から出場し、やはり果敢にゴールを狙って試合の流れを変える奮闘ぶりを見せ、初先発を勝ちとった先日のフェロー諸島戦(8月12日)では、この試合唯一の得点となる代表初ゴールをあげている。

 同紙がまとめた総評によると、ジニャックには、最近のアネルカに見られない「突破力」があり、代表で結果を出せずに苦しむベンゼマのような「迷い」がない。「チームに新鮮さをもたらす戦力でありながら、すでにベテランの風格を感じさせる」と絶賛だ。

 アンケートに回答した25人の中には、フランスで“9番”と呼ばれるセンターフォワードの経験者が13人含まれるが、レイモン・コパ(元レアル・マドリーなど)、ジャン=ピエール・パパン(元ACミランなど)といったバロンドール受賞者をはじめ、多くがジニャックを支持している。

 そのひとり、フランス欧州初制覇(1984年)のときのメンバーだったドミニク・ロシュトー氏(元パリ・サンジェルマンなど)は、「(守りを固めてくることが予想される)ルーマニアとの対戦ではジニャックがベスト。彼はほとんどスペースを必要とせず、素早くシュートが打てる」と説明している。