倉木麻衣
 売上枚数140万枚を記録したシングル「Love, Day After Tomorrow」での衝撃的なデビューから、今年12月に10周年を迎える倉木麻衣。9月9日には10th Anniversaryベストアルバム「ALL MY BEST」の発売を控え、8月22日からは自身がイメージキャラクターを務めるKOSE「エスプリーク プレシャス」の新CMがオンエアを開始。7月から幕張メッセ2DAYSを皮切りに全国ツアーへと突入した彼女に、現在の心境を聞いた。

ライブレポート:倉木麻衣、“Surprise”で演歌デビュー!?(2009年07月06日)

――7月に行われた幕張メッセ2DAYS “Best Party”“Surprise Party”開催から、現在は年末まで全国ツアーが続いていますが、幕張メッセ2DAYSを終えてみて如何ですか?

倉木麻衣(以下、倉木):幕張メッセは今までのライブと違ってスペシャルなライブということで、演出から曲の構成から2日とも違った内容をお届けしていこうと試行錯誤したんですけど、本番ギリギリまで「ああしたい、こうしたい」の戦いで。でも、その中でみんなにはすごく楽しんでもらえている表情とか感想も頂いたりして、またこれをステップにして、次ももっと更にグレードアップしたライブが見せられたらいいなと思って。今回は、すごく勉強になりましたね。

――2日目の“Surprise Party”を観させて頂きましたが、アンコールでは演歌を歌われましたね。

倉木:(笑)。驚かれました?どうでした?

――逆に、ご本人としてはどのように感じました?

倉木:ちょっと唖然という感じ?ちょっと引かれた部分があるのかな?と思ったんですけど(笑)。

――でも、まさに“Surprise”だなと思いました。

倉木:そうなんですよ!最初“Surprise”といえば、どうしたらみんなに驚いてもらえるのかなと思って。中には全部がお花畑になるような見せ方にしてみたりとか、色々な案が出ていたんですけど、カラオケに行く時に「夜桜お七」という坂本冬美さんの曲を好きで歌うことが結構多くて。それを披露したら、きっとみんなに驚いてもらえるんじゃないか!?って決まったんですよね。

――その前の3D映像では、ニュースキャスターからゴルファー、DJ、警察官、マジシャンに扮したりもしてましたね。

倉木:聞いた所によるとアーティストでやるのは初めてということで今回、演出の面で3Dの使用にチャレンジしたいなと思って。せっかくなので、みんなに楽しんでもらえたらいいなと思って、いつもの倉木麻衣じゃない「自分が何々だったら」と仮定してやってみたら面白いんじゃないか?って、スタッフの方と話しながらやっていったんです。撮影自体は3Dなのでグリーンバックで撮っていたんですけど、まずスタイリストさんが揃えて下さった服を着て、本当にもうそれになりきって(笑)。その中で「じゃあこうして、ああして」って監督さんと話し合いながらやっていたんですけど、「こういうのもアリなのかな?」って、今後また音楽とは違った見せ方で、もう一つの企画としてライブを通して見せられたらいいなという、発見でもありましたね。

――選ばれた職業は、本当に歌手になっていなかったら就いてみたかった職業なのか、それとも“Surprise”ということで今とギャップがある職業を選んだのか、どちらですか?

倉木:ギャップですね(笑)。「えぇー!?」という、みんなへの“Surprise”としてやってみたんです。

――では、もし歌手になっていなかったら、どんな職業に就いていたと思いますか?

倉木:本当に歌が好きなので、歌以外は考えられないです。多分、今でもずっと諦めずに、歌手になるまで音楽の道を目指していたんじゃないかなと思います。