現在はホノルルのICONフィットネス所属となっているクリス・レーベン。TUFシーズン1卒業生の人気は今も高いが、殴り合いのファイトを強いてきた代償も大きく、打たれ弱さが目立つファイターも出てきた。レーベンも得意の左がオープン気味のため、クロスを合わされることは少なくない

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今週末29日(土・現地時間)にオレゴン州ポートランドで行なわれるUFC102『COUTURE vs NOGUEIRA』には、前回のUFC101に東部在住ファイターが多数出場したように、ポートランドに縁のある選手が、ご当地選手として参戦する。

ポートランドのご当地ファイター、その代表格はメインに登場するランディ・クートゥアーだが、彼以外にもチーム・クエストの本拠地ということもあり、地元ファイターが出場する。

一人は元チーム・クエスト、ポートランド生まれで2007年にハワイに移り住んだクリス・レーベンだ。TUFシーズン1の人気者は、UFC五連勝で迎えたアンデウソン・シウバ戦に49秒TKO負けを喫し、それでも現戦極ミドル級王者ジョルジ・サンチャゴからKO勝ちし、再びタイトル戦線に絡むと思われた。

しかし、直後のジェイソン・マクドナルド&カリブ・スターン戦で連敗を喫し、一時はUFCをリリースされ、今は活動を停止したPFCに出場という情報も流れた。その後、UFCに留まることができ連勝でタイトル戦線に浮上したが、昨年10月にマイケル・ビスピンに敗北。大会終了後にステロイド陽性反応が出て出場停止処分を受け、このジェイク・ロショルト戦が、10カ月振りの復帰戦となる。

ロショルトは、エクストリーム・クートゥアーに所属しているファイターとなり、レーベンのかつての師匠の下でトレーニングを積んでいることになる。TUFシーズン1ではネイト・クォーリーとともにチーム・クエスト所属選手として、いの一番にチーム・クートゥー入りを果たし、スターダムに乗ることができたレーベン、地元で恩人の教え子に得意の左の拳を打ち抜くことができるか。

また、レーベンと同様にミドル級マッチに出場するエド・ハーマンは、今もポートランド郊外のグレシャムにあるチーム・クエストのメンバーだ。

TUFシーズン3の準優勝者も、UFCデビュー後は連敗を二度経験するなど、平坦なキャリアを重ねているわけではない。しかし、前回の連敗後には3連勝も達成しており、地元のアーロン・シンプソン戦で勝利し、今度は連勝といきたいところだ。

ポートランド近辺ではチーム・クエスト主宰でスポートファイトというプロ&アマ混合MMA大会が開かれており、ハーマンは04年2月の第1回大会でクリス・ウィルソン、マット・ホーウィッチ、ライアン・シュルツというチーム・メンバーとともに出場している。その後も6回大会まで常時出場し、地元でキャリアを重ねてきた。

レーベンも二度出場経験のあるスポートファイトは、既に25度の大会開催を重ねており、ポートランドにはアマチュアMMAからこのスポーツに声援を送る、地に足をつけたファンが存在する。

彼らにとっても、レーベンやハーマンがUFCとともにポートランドに戻ってくることは、クートゥアーの凱旋同様に楽しみでならないはず。そんなファンたちのためにも、層が急激に厚くなったミドル級で、レーベン&ハーマンは存在感を見せつけるファイトを心掛けるに違いない。観客の大声援を背に受け、1・5倍増の強さを発揮するか、それとも地元のプレッシャーに負けるか。まずは対戦相手よりも、自分自身に勝利する必要があるレーベンとハーマンだ。

■UFC102対戦予定カード

<ヘビー級/5分3R>
ランディ・クートゥアー(米国)
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
キース・ジャーディン(米国)
チアゴ・シウバ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
クリス・レーベン(米国)
ジェイク・ロショルト(米国)

<ミドル級/5分3R>
ネイト・マーコート(米国)
デミアン・マイア(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
クリストフ・ソジンスキー(カナダ)
ブランドン・ベラ(米国)

<ミドル級/5分3R>
エド・ハーマン(米国)
アーロン・シンプソン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ガブリエル・ゴンザガ(ブラジル)
クリス・トゥクシャー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ジャスティン・マッコーリー(米国)
マイク・ルソウ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ティム・ヘイグ(カナダ)
トッド・ダフィー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ニック・カトーネ(米国)
マーク・ムニョス(米国)

<ライト級/5分3R>
マーカス・アウレリオ(ブラジル)
エヴァン・ダナム(米国)