オール巨人が明かす「30年前の実話」、間違って事情聴取受けていた。

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合成麻薬MDMAの押尾学容疑者、覚せい剤の酒井法子容疑者と、薬物に関する話題で持ちきりだった8月の芸能界。警察庁の安藤隆春長官も「芸能界から薬物一掃を」と異例のコメントを発表し、両容疑者の交友関係にも捜査の手が伸びていると伝えられるなど、今回の事件をきっかけに芸能界は緊張に包まれている状態だ。そうした中、漫才の大御所・オール巨人が、自身のブログで「30年前の実話」を語っている。

8月24日に更新されたエントリー「30年前の実話です!」で、「この話は書こうか、止めようか? 少し迷ったのですが……」「昔の事ですので……今、時期が時期だけに、笑い話しには成り難いのですが……」と、慎重に前置きした上で明かされたのは、30年前にオール巨人が大麻所持の疑いで事情聴取を受けたというエピソードだった。

同エントリーによると、ある日「大阪麻薬捜査官取締り事務所」から薄っぺらい封筒が届き、そこには「任意で大麻所持の疑いで事情聴取したいので何月・何日に出頭しなさい!」と書かれていたそうだ。しかし、オール巨人には心当たりがなく、封筒の字が吉本興業のマネージャーの字にそっくりだったこと、また、相方のオール阪神にも同じ封筒が届いていたことなどから、「間違いない!ドッキリカメラや!」と思ったという。

そこでオール阪神とともに指定された日時に出向き、ドッキリカメラだと思い込みながら捜査官の事情聴取を受けたものの、途中で尿検査のために小便を採取する段階で怖くなり始め、最終的には、本当の事情聴取だったと気付くことに。その日のNHKニュースでも「漫才の巨人阪神・大麻所持の疑いで、事情聴取!」と報じられ、翌日には新聞記者が劇場に詰めかけて大変な思いをした……と当時を振り返っている。

結局この一件は捜査当局の間違いだったと分かり、事なきを得たものの、「全くの間違いの捜査でしたって、ニュース等では放送してくれない無いんですよね。今だったら名誉毀損で訴えるとかに成るんでしょね」と、報道の在り方に、少し不満の気持ちを抱き続けてきたようだ。

ちなみに、なぜ今、デリケートなタイミングでこのエピソードを明かしたのか、その理由については「絶対に麻薬等には誘惑されない!手を出さないで欲しい!と言う意味も込めて」と説明している。芸事や仕事に厳しく、弟子の育成に真剣に取り組んでいるオール巨人だけに、若い芸能人が相次ぎ薬物で逮捕される状況を見て、何か一言、言わずにはいられなかったのかもしれない。