バルセロナの優勝でスーパーカップを終え、いよいよ今週末に開幕を迎えるリーガ・エスパニョーラ。

 フランス日曜夜のサッカー番組「レキップ・ド・ディマンシュ」(カナル・プリュス局)によると、スペインではヘタフェのちょっと変わったユニフォームがサポーターの間で大人気を呼んでいる。

 一見しただけでは、スポンサーである大手ハンバーガー・チェーンのロゴがプリントされた何の変哲もないユニフォームに思われるが、秘密は裏にある。裏面の腹にあたる部分にハンバーガー・チェーンのシンボルである王様の顔が逆さまにプリントされているのだ。

 サッカーファンならすぐにピンとくるはずだが、これはゴールをあげた選手が着ているユニフォームを裏返して頭からかぶるジェスチャーを想定したもの。かぶったときに「王様」の顔がちょうど選手の顔の部分になるという仕掛けだ。

 ただしこのユニフォーム、リーグからは「広告メッセージ」にあたると判断され、試合での着用を禁止された。しかしそれがかえってサポーターの人気を呼び、飛ぶように売れているという。選手がピッチ上で“王様パフォーマンス”を見せる場面は実現しないが、代わりにサポーターが観客席でやってくれるはず。思わぬ波及効果にクラブもスポンサーも、してやったりというところだろう。