ゲストさんログイン

ウェブ検索

連日更新!スポーツ総合サイト

ルールは絶対。だけど……

2009年08月22日09時26分 / 提供:生ゴルUSA

生ゴルUSARSSファイル
ルールは絶対。だけど……
Photo / 平岡純 Jun Hiraoka

舩越園子の生ゴルUSA

日本では石川遼のOBの扱いに関するルール騒動が起きたという話が海を渡って伝わってきた。石川自身は自分のボールが「アウト・オブ・バウンズ」であったことを認めたが、裁定はルール委員が「インバウンド」だと言ったのだから失格ではなく2打罰のみでOKというもの。石川はその裁定が「遼くん特別ルール」ではないかどうかを痛く気にしていたという話を日本の記者から伝え聞いた。

ルールの解釈や裁定は難しい。ルールそのものは明文化されているが、それをどう解釈し、どう適用するかには、どうしてもその場面に立ち会ったルール委員の主観が多少なりとも入ってしまうからだ。

アメリカでも、つい最近、ルール問題が大きな騒動になった。スロープレーの計測に対するもの。WGC-ブリヂストン招待の最終日、タイガー・ウッズと競い合っていたパドレイグ・ハリントンが計測にかけられ、ゆっくり時間をかけて状況判断ができぬうちに打つことを迫られ、それによってハリントンはトリプルボギーを叩いて脱落した……という話。もっとも、この計測にケチを付けたのはハリントン本人ではなく優勝したタイガー。王者があの計測は「不必要なストップウォッチだった」なんて声高に叫んだものだから、大騒ぎになってしまったのである。

翌週の全米プロでも、この騒動は持ち越され、一時は米ツアーのルール上の判断や行為を「不必要に罵った」ということでタイガーに罰金が科されるなんて噂まで飛び交った。いや、アメリカの通信社は「タイガー罰金処分」と早まって報じ、それを受けて日本の一部の媒体も同様の内容を報じてしまった。実際には罰金は科せられなかったのだが、タイガーはあくまでも自分の意見を曲げず、「あの計測はおかしい」と主張し続けている。

こうなると、米メディアはタイガーの主張こそが正しいという論調になり、ルール委員はどうあるべきかという内容の記事に始まり、ついにはハリントンのタイムを計測したルール委員の顔写真や経歴、過去に下した裁定までをも一覧表にして掲載するところまで発展している。その一覧表を見ると、「この人は、いついつ、こういう場面で、誰々選手に何打罰を科した」という具合で、まるでこのルール委員が血も涙もない冷酷人間のように描かれている。これは、ちょっとやり過ぎだ。

ルールの裁定は難しい。解釈の仕方次第で、その場の処置や裁定が変わることは、ままある。しかし、だからこそ選手たちはプレー中にルール委員をわざわざ呼んで確認するわけだし、そこでルール委員から出された裁定は絶対でなければならないはずだ。そうでなければ、ツアーの風紀や統制は乱れてしまう。

石川のOBの件は、ルール委員がその場で「セーフ」と言ったのだから、失格にならなくて当然だと思う。同様の出来事が起こったら、米ツアーでも失格にはならないはずだ。選手にとって結果的に得なことであっても損なことであっても、ルール委員による裁定は絶対なのだ。そこを毅然とした態度で貫かなければ、議論はどこまでも膨らみ、収拾がつかなくなる。米ツアーは、たとえ文句をつけている相手が王者タイガーであれ、「問答無用」とすべきだし、必要とあれば罰金も科すべきだ。

ただし、これらはすべてルール委員がきちんとプレーを観察し、正しい判断、正しい裁定を下せるという前提での話だ。ルール委員には絶大な権力が託されている分、絶大な責任も科されている。もしもルール委員にその自覚が欠け、あるいは判断をしばしば誤り、そんな状態で裁定を下すようになったら、ゴルフ界は崩壊だ。(舩越園子/在米ゴルフジャーナリスト)



【注目】あなたのランニングライフをサポート!「走ログ」で世界一周を目指そう!

関連ワード:
石川遼  アメリカ  ゴルフ  ブリヂストン  メディア  

Ads by Google

コメントするにはログインが必要です
ログインしてください
投稿

関連ニュース:石川遼

関連商品

Yahoo!ショッピング

その他アクセスランキング

注目の情報
なぜ、男に50万個も売れてる?
今、この石けんが男性に、通販のみで50万個も売れている。なんでも
加齢臭を抑えるらしく、さらに売れ続けていると。そこで、実際に私も
試してみると…凄い!売れてる秘密がわかった。


その秘密とは≫