中村俊輔が加入したエスパニョールは2日に、4万人収容の新スタジアム、コルネジャ・エル・プラトのこけら落としでプレミアリーグの強豪リヴァプールと対戦し、3−0と快勝した。

右サイドで先発した中村は、19分のルイス・ガルシアの先制ゴールをアシスト。その後、タムードに絶好のスルーパスを出したが、このゴールはオフサイドで認められなかった。中村は試合の流れを見て左サイドや中央でもプレーしながら、チームメートとの連係もよく、初のプレシーズンマッチで存在感を示して、ハーフタイムで退いた。

2週間後に開幕を控えるリヴァプールは、トーレスがプレシーズンマッチでは初先発、ジェラードも復帰したが、エスパニョールにボールを支配され守備に回る時間が多く、得意の攻撃の形を作ることもできなかった。ジェラードが放った得意のミドルはバーに、フリーキックはポストに嫌われるという不運も重なった。

後半に入り、両チームともメンバー交替を重ねたが、エスパニョールはチェルシーから加入のイスラエル代表FWベン・サハールが二度もネットを揺らして、リヴァプールの息の根を止めた。