金曜日の午後8時過ぎ。東京・港区の六本木シングルズバー「GREEN」には三々五々と客が集まり、ほぼ満席状態となっていた。

 独身の男女がお酒を飲みつつ会話を楽しむGREEN。マスコミやドラマでも数多く取り上げられ、一躍話題を集めている。

 実際に取材に行ってみて驚いたのは、ごくごくふつうの女性が多いこと。六本木という土地柄、水商売関係の女性が大半では、と思ったりもしたのだが、少なくともこの時間、そうした雰囲気の客は皆無だ。ほとんどは年の頃30歳前後。2、3人の友人と連れ立って来店する人が多い。ちょっぴりおめかししてきました、という感じの清楚なワンピース姿。控えめなメイクに好感が持てる。



 一方、男性のほうはひとりで訪れる客が少なくない。手慣れた様子で受付をすませ、グラス片手に文庫本を広げている男性もいる。ガツガツせず、クールに余裕感をアピールするのが、モテテクニックなのかもしれない。かと思えば、男性2人連れでやってきて上司の噂話でワハハと盛り上がっているサラリーマンも。初めてのことでどうしていいかわからず、「とりあえず居酒屋と同じノリで行こう!」と思っている様子。

 エントランスチャージは男性が3150円、女性は無料。テーブルチャージは男女ともに3150円だ。ただし、男女が同席した場合、女性の料金は男性が支払うことになる。この場合、料金はチャージ料とサービス料で1万1340円。それに飲み物代が加算される。それぞれ3、4杯ずつ飲むと、支払の合計は1万5000円前後になる計算だ。

 初回の来店時には、名刺と身分証明書の提出・提示が求められる。このとき、同時にアンケート用紙に記入。自身の会社名や業種、住所のほか、好みの異性の年代や職業、容姿、それにNG項目などに回答する。

 入店したら、まずは案内された席へ。周囲に気に入った相手がいれば、スタッフに引き合わせてもらう。相手をチェンジしたい場合は、トイレに立ったときそっとスタッフに耳打ち。頃合いを見計らい、「お2人とも、そろそろほかのお相手といかがですか」などと、自然にパートナーを交替してくれるという。

続きはこちら(ダイヤモンドオンラインへの会員登録が必要な場合があります)


■関連記事
・アラフォー男がモテる不況時代 若い女性が「年の差婚」に走る本当の理由とは?
・“不仲夫婦”の妻には、メタボ多し? 「不幸な結婚生活は、寿命を縮める」というリスク
・「その車手放してよ」「転職は止めてね」――なぜ、“男のロマン”は妻から理解されないのか?
・妻と一緒に眠る男性は、頭が悪くなる!?「夫婦別寝室」or「ダブルベッド」、正しい選択はどっち?・バーチャル恋愛、愛の大安売りに陥る男たち――「ネット婚活サイト」活用法と落とし穴