「メアリー・ブレア展」(撮影:野原誠治)
 仕事と恋愛・結婚の両立は難しい。働く女性なら一度はぶつかった事のある壁だろう。夢を叶えることと、家庭を持つこと、2つは決して敵対している物では無いのに、どちらかを追うと片方が遠くなる…。そんな女性達の悩みに爽やかな答えを与えてくれるのが、東京都現代美術館で開催中の「メアリー・ブレア展」だ。17日、livedoor Blogユーザー約40名が、特別内覧会に招待され、それぞれの感想をブログで発表している。

 メアリー・ブレアは、1911年にアメリカ・オクラホマ州に生まれ、大学在学中に水彩画家としてのキャリアをスタート。その後幾つかのアニメーションスタジオを経て、1939年ウォルト・ディズニー社に入社。名前を聞いてもピンと来ないかもしれないが、「シンデレラ」(1950年)、「ふしぎの国のアリス」(1951年)、「ピーター・パン」(1953年)など、カラー・スタイリストとして活躍した作品の数々を見ると、懐かしさや親しみやすさが一気にこみあげてくる。「正直な話、私はメアリー・ブレアの存在を全く知らなかった。しかし、彼女の画業を振り返っているうちに。実は知らず知らずのうちに触れていたのに気がついた」とコメントしているブロガーも。

 また、メアリーの夫、リー・ブレアもディズニー社で働いていたアニメーターだった。戦前のオリンピックでは美術部門という競技があり、リー・ブレアは第10回ロサンゼルス・オリンピック(1932年)にて水彩画で金メダルを獲得。美術学校時代に知り合い結婚した夫妻は、互いの才能に惹かれ、刺激を受けながら生涯を共にした。ディズニー社で活躍後は、子供達と過ごすことを一番に考え、フリーランスとして広告デザインや絵本の制作を手掛ける優しい母の顔も持っている。

 こう書いていくと、メアリー・ブレアが全てにおいて順風満帆だったように捉えられがちだが、戦争の影響による生活苦、大恐慌、男女差別、アーティスト同士であるが故の家庭内不和など、常に困難な状況と闘っていた。しかし、それでも彼女はあきらめず、仕事も家庭も完璧にこなそうと努力していた。

 そんな中、ウォルトが「イッツ・ア・スモールワールド」の構想を実現させる為にメアリー・ブレアを再びプロジェクトに呼び戻し、外観デザイン、内装、パペットの衣装に至るまで彼女のアイデアを取り入れた。現在も、東京ディズニーランド内でその素晴らしい色彩を楽しむことができ、今回の「メアリー・ブレア展」も、壁一面に広がった鮮やかな作品の数々が、まるでアトラクションに足を踏み入れたかのような感覚を覚えさせてくれ、「楽しい気分過ぎて…なんか泣きそう」と感想を述べているブロガーもいる。

 「私は“3つの仕事”をした。妻であり、母であり、そしてプロのアーティストだった」これはメアリー・ブレア自身の言葉だ。どんな時もプロ意識を欠かさず、柔らかな発想とセンスで人々を魅了し続けた彼女の作品は、今も世界中で多くの女性を元気づけている。

 「メアリー・ブレア展」は10月4日(日)まで東京都現代美術館で開催されている。国内巡回展は実施しない為、この夏の公開が「たった一度の展覧会」である。現在、livedoor Blogでは、限定鑑賞会への参加者を募集中。

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