「ドラクエ」シリーズの最新作、「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」(「ドラクエ9」)が発売されてそろそろ1週間。ゲームをやりたいがために学校や会社を休む、「ドラクエ休暇」なるものをとったという人が続出しているようだ。

ドラクエ休暇は「5連休」?

   「ドラクエ9」が発売されたのは2009年7月11日。前作から5年近くが経過していただけに、ファンにとっては待望の作品だ。発売当日には店頭に長蛇の列ができ、早くも14日にはスクウェア・エニックスから出荷本数が300万本を突破した、と発表された。

   ドラクエシリーズでは、発売日直後に、ゲームしたいがために会社や学校などを休む現象が以前も見られていた。今回もネット上で「ドラクエ休暇」という言葉が現れだした。

   ブログ検索サイト「kizasi.jp」で見てみると、ブログでドラクエ休暇という言葉が出始めたのは7月に入ってから。発売日前日の10日から急増し、16日までの1週間で85件のブログで言及されている。「Yahoo! ブログ検索」も同様で、11日頃から現れ13日でピークとなっている。

   実際に

「ドラクエ休暇は土日合わせて5連休あります」
「取引先で長期休暇の方々が多かったんですが、もしかして噂のドラクエ休暇ですか」
「ラスボス倒してドラクエ休暇を終えた」

といった書き込みが、幾つかのブログやmixi内の日記で見られた。

全社員対象「ドラクエ休暇」制度も出現

   だが、一方で

「休みを取らなくても休みが増えた…」

といった書き込みもある。そもそも不況で仕事が無く、簡単に休暇がとれるようになった、という皮肉な事情もあるようだ。

   そんな中、ドラクエの発売に合わせて休暇を設ける企業も登場した。都内でiPhone向けアプリの開発などを行っているベンチャー企業「夢を見る株式会社」は、発売日の7月11日から19日までの9日間、全社員を対象に「ドラクエ休暇」制度を実施している。好きなゲームを自由にプレイする時間を設けることで、「ひとりひとりの視野が広がることを期待しています」としている。

   ネット上の書き込みなどによると、今回のドラクエ9の「クリア」までに要する時間は、通常で40時間ほど。発売日から休暇に入っていれば既にクリアしたと思われるが、17日からは新たな追加ミッションが毎週1つ、1年間に渡ってインターネット経由で配信される。ファンにとっては付き合いの長くなるゲームになりそうだ。

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