「なぜ、オレ(わたし)たちの時に限って…」と嘆きたい就活生が今年は多くいるだろう。昨年のリーマンショック以降、業績悪化を理由に新卒採用を凍結・縮小する企業が大幅に増えた。それに伴い、新卒採用は売り手市場から、一気に買い手市場に逆転し、2010年新卒学生にとっては、もはや“就職氷河期”の様相を呈している。

 そんな就職戦線の最前線で苦闘してきた就活生の生の声を、人事アウトソーシングのレジェンダ・コーポレーション(東京都新宿区、藤波達雄代表取締役)は、川柳として募集し、このほど選出作品16句を発表した。

 優秀作品には「今まさに 広く感じる 父の背を」が選ばれた。就職活動を通して父親を人生の先輩として、さらに尊敬するきっかけとなったことを堂々とした表現でまとめており、「まだまだ厳しい就職活動の中、この句の落ち着きは目を引いた」(同社)。

 入選作品3句には、「決まったさ ワールドカップ 俺はまだ」「給付金 就活費用に 消えました」「選考中 採用中止で ハイ終了」が選ばれ、厳しい就職活動の実状が垣間見えた。

 そのほか、選考を通過できない理由について、不況の影響で採用人数が減ったからなのか、それとも自分自身が悪いのか苦悩する思いを詠んだ「世は不況 それとも私が 不評なの?」や、採用数縮小から企業が説明会を減らしたことを受け詠んだ句「説明会 予約のために スタンバイ」、七夕に願いを込めて「短冊に 恋人よりも 内定を」、就活生の厳しい財布事情を表した「企業との 縁を求めて 円が尽き」など、こちらも厳しい就職活動を反映した佳作作品12句が選ばれた。

 “就活川柳”は同社が14155人の学生を対象に、インターネット上で受付を行い、538人の学生から1420句を集めた。

●優秀作品
「今まさに 広く感じる 父の背を」

●入選作品
「決まったさ ワールドカップ 俺はまだ」
「給付金 就活費用に 消えました」
「選考中 採用中止で ハイ終了」

●佳作作品
「リーマンよ なんで今年に つぶれたの」
「氷河期を 避けたつもりが 大恐慌」
「就活より 婚活すべきか 大不況」
「世は不況 それとも私が 不評なの?」
「相談し 働く父との 距離縮み」
「説明会 予約のために スタンバイ」
「履歴書を 親が読み上げ 『これは誰?』」
「親にまで 使ってしまった 私(わたくし)は」
「面接へ 移動9時間 5分だけ」
「面接と いうより空気が 取調べ」
「短冊に 恋人よりも 内定を」
「企業との 縁を求めて 円が尽き」

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