不況の影響から製造業を中心に“派遣切り”が起きたり、ここ数年相次いだ派遣会社の不正などで、「派遣」について暗いイメージを持っている人も多いだろう。一方で、派遣の働き方が「自分に合っている」という人も多く、“派遣で働く”という実態がイマイチよく分からない・・・。

 実際に派遣社員として働いている人たちはどのような意識で仕事に取り組んでいるのだろうか。派遣求人サイト「派遣@ばる」を運営するアイル(大阪市北区・東京都港区、岩本哲夫代表取締役社長)が同サイトの登録会員を対象に実施した、アンケート調査「大調査!みんなのハケン事情」によると、現在派遣社員として働く人で「新しい派遣先に行くとき、緊張や不安を感じる」人は87%に上った。緊張や不安を感じる要素については、「人間関係や職場に馴染めるか」がトップ、次いで「仕事をきちんとこなせるか」が挙がった。

 反対に「緊張や不安はない」という人は「新しい派遣先に行くこと自体、楽しみ」派と「色々な職場に行くことは慣れました」派に分かれた。

 新しい派遣先に就く前に、自分なりに何らかの準備をしている人は62%。その内容で多く挙がったのが、「服装や身だしなみ」「挨拶や言葉遣い」「笑顔」など、第一印象に関することで、良好な関係を築くためにも、最初の印象を大事にしている人が多いことが分かった。

 新しい派遣先で職場に慣れるためにしていることについては、「分からない事ことはすぐ聞くなど、仕事を早く覚えるようにする」(25%)がトップ、次いで「積極的にあいさつをするようにする」(23%)、「職場の人間関係を観察し、空気を読む」(21%)、「指揮命令系統を確認して、スムーズな報・連・相を心がける」(15%)、「ランチを一緒に食べたり、飲み会に参加するなど、職場の人とコミュニケーションを図るようにする」(11%)となっており、仕事を早く覚える努力とともに、積極的なコミュニケーションを心掛けているようだ。

 また、「名前や顔を覚える」「積極的に話しかける」といったことや、「雑用を引き受ける」「できる人の真似をする」など、自発的に動くことで、早く職場で認められる存在になろうという人が目立った。

 新しい派遣先でうまくいくためのコツは、「話しかけてくれた人とはなるべく話を広げる。話しかけられたらとりあえず笑顔」(派遣歴4年)、「始業開始時間の30分前に出勤し、その日のスケジュールを立てる。この方法はどこの派遣先でも上司に評価をされた」(派遣歴1年)、「いつもニコニコ笑顔を絶やさない。『すみません』より『有難うございます』を使う」(派遣歴2年)などが挙がった。

 このほか、「結婚で地方に来て、派遣社員として地元の企業に。お正月明けの鏡開きにぜんざいを作ってふるまったのにビックリ!そんなアットホームな事をするのに驚いた」(派遣歴6年)、「食品を扱う会社なため、お茶・コーヒー・紅茶は飲み放題。毎日おやつは出るし、サンプルのお土産までもらえる」(派遣歴8年)といった、「派遣先のオモシロ習慣・文化」が寄せられた。

 同調査は916人から回答を得た。

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