「ガロ」で活躍した"幻の天才漫画家" 安部眞一が赤裸々に近況を語る!
2009年07月03日19時00分 / 提供:日刊サイゾー
永島慎二、つげ義春に続く期待の新人として1970年代に月刊「漫画ガロ」を中心に活躍した漫画家・安部愼一。恋人・美代子(後に結婚)をモチーフにした情感溢れる画風と私小説を思わせる内省的なストーリーは近年再評価され、1975年生まれの坪田義史監督によって代表作『美代子阿佐ヶ谷気分』が実写映画化された。創作に苦しみ、次第に精神の均衡を失っていく安部を水橋研二、彼をあらゆる面で支える美代子を町田マリーがそれぞれ熱演。ベッドシーンをはじめ、阿佐ヶ谷で過ごした2人の濃厚な愛の生活が、リリカルにそしてシュールに再現されている。現在は故郷の福岡県田川市に美代子夫人と共に静かに暮らす安部に、電話で近況を尋ねた。
──完成した映画をご覧になられて、いかがでしたか?
「坪田監督はとても才能ある人だね。『四十七人の刺客』より、面白かったよ」
──えっ、『四十七人の刺客』は市川崑監督の時代劇ですよね?
「うん、つげ義春が漫画界の黒澤明なら、ボクは市川崑みたいなもの。坪田監督が撮った『美代子阿佐ヶ谷気分』はボクが描いた原作よりも面白かった。だから市川崑よりちょっと上。黒澤明にはまだ届かないけどね」
──あぁ、そういう例えですか。びっくりしました。主演の2人は安部さんから見てどうでしょう。
「町田マリーさんが、美代子にそっくりでビックリ。特にヌードになったときのスタイルがいいね。顔は美代子の若い頃のほうがちょっと上だけど。うん、ちょっとだけね(笑)。水橋研二くんも、ボクの女々しい部分をうまく演じていますよ。ボクはねぇ、本当に女々しい男なんですよ(笑)。美代子は映画をチラッとしか観てないけどね」
──差し支えなければ、安部さんの現在の健康状態を教えてください。
「31歳の頃に精神分裂症を発病しちゃってね。一時期は精神安定剤を1日10錠飲んでたけど、今は1錠程度。阿佐ヶ谷にいた頃は毎晩飲み歩いていましたが、酒は10年前にやめて昼間は小説を書いて過ごしています。東京と違って、田川みたいな田舎じゃアル中は生きていけませんから。東京なら、アル中の人間がひとりふたりいても目立たないでしょうけど(笑)。美代子はね、縫製工場を経営していて、それでボクは暮らしているんです。この不景気なご時勢の中で、美代子は頑張ってますよ」
──2人が同棲を始めた思い出の場所である阿佐ヶ谷にその後は......。
「田川に戻って、もう26年になりますか。阿佐ヶ谷というか中央線はボクにとって第二の故郷みたいなものですね。永島慎二先生に憧れて、高校を出て阿佐ヶ谷で暮らし始めたんです。ずいぶんメチャメチャな人生を送りましたが、阿佐ヶ谷にいた頃は面白かった。今はもうねぇ、永島先生も『ガロ』の編集長だった長井勝一さんも亡くなって、ボクが東京に行っても会うべき人はあんまりいなんじゃないかな。それに、また東京に行ったら、酒をつい飲んじゃうでしょうしね」
──原作漫画で描いたことは実際にあったことなんでしょうか?
「モデルにした人たちはいたんですけどね。まぁ、ボクが描いたことは実際にあったような、なかったような(笑)。息子たち2人が東京でバンドをやっているんですが(スパルタローカルズの安部コウセイと安部光広)、長男がこの間、美代子に『映画で描かれていることは事実なの?』と聞いてましたね。美代子は『事実無根よ』って答えてましたけど(笑)」
──現在、漫画の執筆の方は?
「出版社から依頼さえあれば、漫画はまた描きますよ。モデルはもちろん美代子です。美代子が脱いでくれるなら、すぐにでも描きますよ(笑)。今、ちょっと美代子は出掛けてますけど」
──安部さんにとって、美代子夫人は"永遠のミューズ"なんですね。
──完成した映画をご覧になられて、いかがでしたか?
「坪田監督はとても才能ある人だね。『四十七人の刺客』より、面白かったよ」
──えっ、『四十七人の刺客』は市川崑監督の時代劇ですよね?
「うん、つげ義春が漫画界の黒澤明なら、ボクは市川崑みたいなもの。坪田監督が撮った『美代子阿佐ヶ谷気分』はボクが描いた原作よりも面白かった。だから市川崑よりちょっと上。黒澤明にはまだ届かないけどね」
──あぁ、そういう例えですか。びっくりしました。主演の2人は安部さんから見てどうでしょう。
「町田マリーさんが、美代子にそっくりでビックリ。特にヌードになったときのスタイルがいいね。顔は美代子の若い頃のほうがちょっと上だけど。うん、ちょっとだけね(笑)。水橋研二くんも、ボクの女々しい部分をうまく演じていますよ。ボクはねぇ、本当に女々しい男なんですよ(笑)。美代子は映画をチラッとしか観てないけどね」
──差し支えなければ、安部さんの現在の健康状態を教えてください。
「31歳の頃に精神分裂症を発病しちゃってね。一時期は精神安定剤を1日10錠飲んでたけど、今は1錠程度。阿佐ヶ谷にいた頃は毎晩飲み歩いていましたが、酒は10年前にやめて昼間は小説を書いて過ごしています。東京と違って、田川みたいな田舎じゃアル中は生きていけませんから。東京なら、アル中の人間がひとりふたりいても目立たないでしょうけど(笑)。美代子はね、縫製工場を経営していて、それでボクは暮らしているんです。この不景気なご時勢の中で、美代子は頑張ってますよ」
──2人が同棲を始めた思い出の場所である阿佐ヶ谷にその後は......。
「田川に戻って、もう26年になりますか。阿佐ヶ谷というか中央線はボクにとって第二の故郷みたいなものですね。永島慎二先生に憧れて、高校を出て阿佐ヶ谷で暮らし始めたんです。ずいぶんメチャメチャな人生を送りましたが、阿佐ヶ谷にいた頃は面白かった。今はもうねぇ、永島先生も『ガロ』の編集長だった長井勝一さんも亡くなって、ボクが東京に行っても会うべき人はあんまりいなんじゃないかな。それに、また東京に行ったら、酒をつい飲んじゃうでしょうしね」
──原作漫画で描いたことは実際にあったことなんでしょうか?
「モデルにした人たちはいたんですけどね。まぁ、ボクが描いたことは実際にあったような、なかったような(笑)。息子たち2人が東京でバンドをやっているんですが(スパルタローカルズの安部コウセイと安部光広)、長男がこの間、美代子に『映画で描かれていることは事実なの?』と聞いてましたね。美代子は『事実無根よ』って答えてましたけど(笑)」
──現在、漫画の執筆の方は?
「出版社から依頼さえあれば、漫画はまた描きますよ。モデルはもちろん美代子です。美代子が脱いでくれるなら、すぐにでも描きますよ(笑)。今、ちょっと美代子は出掛けてますけど」
──安部さんにとって、美代子夫人は"永遠のミューズ"なんですね。
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行きの電車、帰りの電車で