雇用不安や賃金カットなどにより、将来のプランを立てにくい社会状況にあるが、働き盛りの20代の若者は、就職・転職や結婚、子育て、住宅購入など、自身の今後のライフプランをどのように設計しているのだろうか。

 NPO法人の日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(加藤寛理事長)が、全国の20歳〜29歳までの男女を対象に実施した「若者(20代)のライフプランニング意識調査」(有効回答者数=3756人)によると、ライフプランを考えている人(2629人)がそれに沿って生活するうえで、困っていることや不安に思うことは、「日常の家計管理」が47.9%でトップ。次いで「職(雇用)の確保」(44.7%)、「年金」(41.8%)、「親の介護」(40.9%)となっており、将来よりも当面の問題に目が向いている傾向にあることが分かった。

 では、ライフプランを実現するために20代はどのくらいの金融資産(預貯金、株式、投資信託など)を保有しているのだろうか。その残高を聞いたところ、最も多かったのは「25万円未満」(19.3%)、次いで「なし」(17.7%)、「100万円〜200万円未満」(15.3%)、「50万円〜100万円未満」(12.8%)となった。
 
 保有する金融資産は「なし」と「25万円未満」を合わせると約4割、100 万円未満までを加えると6割弱にものぼり、保持している資産は決して潤沢とはいえないようだ。また、「100万円以上」の金融資産の保有割合は、未婚者に比べて既婚者で高くなっている。

 未婚者(76.5%)の結婚する予定については、63.6%が「いずれは結婚したい」、6.4%が「近いうちに結婚する予定」と回答。「結婚する気がない」のは2 割にも満たず、結婚に対して前向きで結婚願望が高い人が多いようだ。

 また、結婚を希望する人のうち、「共働きをしたい」と回答した人は65.1%。「共働きはしたくない」は1割強で、共働き志向の高さがうかがえた。子どもについては、「2人ほしい」が56.2%で最も多かったものの、子どもの教育費に使うための預貯金等を「特に考えていない」が46.8%と、理想と現実のギャップが見てとれた。

 将来の居住形態の希望については、48.3%が「持家一戸建て」を希望している一方で、「住宅購入資金をまだ準備していない」が67.4%と、実際の計画はまだ具体的には立てていないようだ。

 調査結果から、仕事や結婚・子育てなど将来像は思い描いているが、その資金などの具体的な準備はできていない、20代の若者像が浮き彫りとなった。


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