昨年よりもはるかに、企業の厳選採用姿勢が顕著になっている。“就職氷河期”を彷彿とさせる「買い手市場」の2010年卒就職戦線だが、当の就活生らは今の就職市場をどのように感じているのか。

 ディスコ(東京都文京区、小坂文人代表取締役社長)が実施した調査によると、就職活動を「厳しい」と感じる学生は、前年(57.5%)より16.1ポイント多い、73.6%に達していることが分かった。また、「買い手市場を実感する」学生も76.8%にのぼった。

■早くも進学や留年などを検討する学生も

 6月1日現在の内々定率は、前年比12.9ポイント減の62.8%。内々定を得ていない学生のうち、「選考中の企業はなく、まったく見通しが立っていない」(28.0%)「就職以外の道(進学、留年など)を考えている」(17.4%)学生の割合を合わせると45.4%にのぼり、買い手市場の壁に直面している様子が浮き彫りとなった。

 同社によると、「この内々定率は、就職氷河期が終わり、採用数が増え始めた2004年6月調査と同じ数値」ということで、現在の就職戦線は限りなく“氷河期”に近い、非常に厳しい状況であることは間違いないようだ。

 また、複数社から内々定を得る学生も大幅に減少。特に「3社」以上から内定を得た学生が、前年の32.9%から19.2%に大きく減る一方、「1社」は58.8%と前年(41.9%)より16.9ポイント増えた。よって、一人あたりの内々定社数の平均(1.8社)も、前年(2.2社)より大きく落ち込んだ。

 「売り手市場」であったら内定を得られていたはずの学生も、今年は苦戦を強いられている。

 同社の「日経就職ナビ2010就職活動モニター調査(2009年6月)」は2010年3月卒業予定の全国の大学生を対象に、5月29日〜6月4日にかけて実施。1064人から回答を得た。

◆関連ニュース
採用担当者から見た、「就活生に不足しているもの」1位は…(2009/6/18)

就活の終了時期が早まる  企業の採用手控えが影響か(2009/6/15)
内定決まらなかったら、1位「進学」 2位「公務員」 3位「フリーター」(2009/6/10)
就職氷河期が再来か! 学生の50%近くが「内定先がない」(2009/6/8)
大学生の就職率下落、厳しい雇用情勢続く(2009/5/25)