人気テクノポップグループ「パフューム(Perfume)」の「あ〜ちゃん」(西脇綾香、20)が雑誌のインタビューで、中田ヤスタカプロデューサー批判をしているのではないか?と話題になっている。人気絶頂にも関わらず2009年5月10日の東京代々木で行われたコンサートで、「パフュームを見捨てないでください」と観客に語り掛け、ファンを「何が起こっているのか?」とやきもきさせたばかり。近々発売されるニューアルバムになにか不満の原因があるのだろうか。

「もう苦しくなって逃げたくなったりする」

   「パフューム」のインタビューが掲載されているのは月刊誌「ロッキング・オン・ジャパン」09年7月号。同誌は冒頭で09年7月8日に発売されるニューアルバム「?(トライアングル)」はメンバー3人の歌が減らされ、ダンス・ミュージックのような作りになっている。しかも、歌には大胆なエフェクト(音響効果)が付けられたため、誰がどの部分を歌っているのかわからない状態だ、と指摘している。

   作詞・作曲・編曲は中田プロデューサーが担当している。3人がそれぞれ主旋を歌った後、中田プロデューサーが3人の歌を「切り貼り」し、エフェクトをかけて完成させる。

   インタビューでは、3人が「パフュームはこうでなければいけない」という思いが強くなりすぎるときがあると、明かしている。

   あ〜ちゃんは、

「もう苦しくなって逃げたくなったりするときはありますね」

と答えている。遊びたいときもあるが、自動的に毎日のスケジュールが決まり、自分の思い通りにはならない、というのだ。他の二人も同じ意見だったが、のっち(大本彩乃、20)が、

「(逃げ出したいと思うことはあるが)あんまりそういうことは考えないようにしている」

と言うと、あ〜ちゃんは、

「考えないようにしとるっていうのを出しすぎるとき、こっちがいらいらする」

とちょっと違った見方を示し、のっちは「そうなんや」と笑って返している。

   ニューアルバムについても、

「あの中田様が私たちにまた曲をくださるのですね、見捨てないでいただいてどうもありがとうございます」

と話している。

「パフューム」を素材としてしか考えていない?

   かしゆか(樫野有香、20)は、ニューアルバムで歌もの以外の曲でも遊んでもらえるようになったことについて「すごく嬉しい」とし、中田プロデューサーのテクノユニット「capsule」に近付いた、と評価した。「capsule」は、こしじまとしこさんがボーカルを担当しているが、音楽主体の曲が多い。ただ、あ〜ちゃんは、かしゆかの見方に対し、

「(ニューアルバムに入っているインストに近い)Speed of Soundみたいなやつばっかりになってくのもどうかと思いますね」

   疑問を示し、さらに、

「しかもPerfumeが歌う意味あるのかなって。capsuleさんはそれでいいじゃないですか。ライブが軸でもないし、こしじまさんすごくかわいくてキレイで、ちょっと揺れてるだけで絵になるし(中略)。でもPerfumeってそうじゃないから。それ(音楽主体)ばっかりになっていくのは怖いけど。ほんとに(パフュームを)素材としてしか考えられないっていうのは、でもそうじゃないと信じているから」

と話している。

   このインタビューを読んだ人たちは、ブログや掲示板で、

「ヤスタカ型ヒューマノイドロボット『アーチャン』がついに自我を持ったということでよろしいのですね」
「てめぇらが曲書けんのか?てめぇらで曲書いてCD出してみろよ」
「中田ヤスタカを有名にしたのが自分達、と言いたいんではないのか?」

などと書いているが、Perfumeの所属事務所スタッフは、

「インタビュー記事全文を読んで頂ければ、ご理解頂けると思いますが、あ〜ちゃんがプロデューサーを批判したり、ニューアルバムに不満を持っているということは一切ありません。インタビュー記事の一部分だけで誤解をされないようお願いします」

と話している。

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