忽那汐里(撮影:野原誠治)
 2006年、第11回全日本国民的美少女コンテストで審査員特別賞に選ばれ芸能界デビューした女優、忽那汐里(くつなしおり)。オーストラリアのシドニーで生まれ育ったグローバルな感性と、黒髪のロングヘアが美しい正統派美少女としての魅力が人気を呼び、2008年ユニチカマスコットガール、第50代目ポッキープリンセスに抜擢される。その後も「太陽と海の教室」(フジテレビ)、「メイちゃんの執事」(フジテレビ)など話題のドラマに出演。現在放映中の「魔女裁判」(フジテレビ)でも好演を見せている。今回、映画初挑戦となった忽那が演じたのは、カンニング竹山演じる主人公のサラリーマン・須賀が恋をする、清楚な女子高生涼子。実際の自分はとてもマイペースだと話す忽那に、出演の感想、好きな映画作品などを聞いた。

――映画初出演にしてヒロイン役という大役に起用された感想はいかがですか?

忽那汐里(以下、忽那):この役はオーディションで決まったんですけど、仕事を始めて間も無い頃だったので、2つめの女優の仕事で、こんな早い段階で映画の仕事が出来たのは映画好きの私にとってすごく嬉しかったです。

――脚本を最初に読んだ時の感想を教えてください。

忽那:実は最初、ものすごく恐い印象を受けて。コメディなんですが、コメディだと人に言われるまで気付かなかったくらい。映画の内容が今の社会におこっている現実的なお話で、第一印象は恐い映画なのかなって思いましたね。

――撮影中の思い出に残っている出来事はありますか?

忽那:基本的に竹山さんと2人の撮影が多くて、他の共演者の方と一緒の撮影が3シーンくらいだったので、全員のキャストの方と会うことが少なくて残念でしたね。

――竹山さんとは現場でどんなお話をしたんですか?

忽那:芝居の話はしなかったですね。映画では同じ絵に映っていても、実は絡みが少なかったというか。基本されるがままの役だったので、歩いていて竹山さんに追いかけられたりとか。

――監督から役作りについてアドバイスは受けましたか?

忽那:監督と竹山さんと地方のイベントにまわっている時に、一緒に取材を受けることが多くて最近も撮影当時のことを振り返っていたんですが、私は監督から細かいアドバイスを言われた印象が無くて。監督も「何も分かっていないそのままがいい」と言っていましたね。基本的なお嬢様で、体に不自由があってという所以外は自由にやりました。

――完成した作品を観て一番気に入っているシーンはどこですか?

忽那:私は、思い出に残っているのと気に入っているシーンが違いますね。気に入っているのはエンディングですね。気がひきしまるラストで好きです。苦労したシーンは、監禁室でのシーンですね。3日間くらいかけたので長かったですし。