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期待のストーリーは2つ。全米オープン開幕!

2009年06月18日15時53分 / 提供:生ゴルUSA

生ゴルUSARSSファイル
期待のストーリーは2つ。全米オープン開幕!
Photo / Jun Hiraoka(平岡純) お揃いのTシャツでミケルソンを応援するカップル

舩越園子の生ゴルUSA

いよいよ、全米オープンが開幕する。今年の戦いの舞台はニューヨーク州のベスページ・ブラックコース。距離的にタフなベスページは、02年大会開催時に「長すぎる」「難しすぎる」「アンフェアだ」と出場選手たちから批判と苦情が続出したコースだ。そんな経緯を踏まえ、今回は大半の選手が「長いけど、フェア」と頷く設定に様変わり。02年当時は、出場選手の7割がドライバーで打ってもフェアウエイに届かず、手前のフェスキュー群にボールを落としていた10番ホールなどは、今回はフェアウエイを手前(ティ寄り)へ40ヤードほど延ばすなど、ショートヒッターにもある程度は攻められるような工夫が施されている。ラフも前回とは比べモノにならないほど短い。「短い」と言っても、通常の試合のラフよりは深いのだが、極端過ぎないという意味で「フェアな長さ」になったわけだ。

そんな中、優勝候補の筆頭は言うまでもなくタイガー・ウッズだ。2週前のメモリアルトーナメントで劇的な大逆転優勝を果たしたタイガーは、手術後、ツアーに復帰した今季2月以来、「重ねてきた努力が今、実りつつある」と自信満々だ。

しかし、ベスページでの人気がタイガーを上回る選手が1人だけいる。それは、フィル・ミケルソンだ。02年大会では「タイガーVSミケルソン」の優勝争いの末、タイガー勝利となったが、あのときも観衆の声援はミケルソンに対するもののほうがタイガーに対するそれを完全に上回っていた。が、今回はミケルソンの愛妻エイミーが乳がんと診断された直後という事情が加わり、ミケルソンへの応援と激励はどこまでも高まっている。

開幕前の火曜日はミケルソンのバースデーだったため、自宅で家族と過ごすことを選んだミケルソンの姿はベスページにはなかった。それでも「ハッピーバースデー、フィル!」と顔にペイントしたギャラリーがコース上を歩きまわり、ピンクリボンを付けた人々の姿も目立った。

そして、ミケルソンが初めて試合会場に登場した水曜日。早朝から「フィル!」の声援があちらこちらで木霊した。正面と背面にミケルソンへの声援の声をハンドペイントで記したTシャツをペアルックで着ていたカップルもいた。

10番ホールから練習ラウンドを開始したミケルソンが9番ホールでフィニッシュする際、グリーン際のギャラリースタンドに集まった人々が総立ちになり、みんなで1日遅れの「ハッピーバースデー」ソングを合唱。ミケルソンの目には涙がにじんだ。

サインをもらうオートグラフエリアは黒山の人だかり。そこには年齢や性別を問わず、大勢の人々が集まり、サインをもらうというよりも、むしろミケルソンを元気づける言葉を贈りたい一心で、小1時間以上、その場から離れなかった。

今年のベスページで開幕前から期待されている筋書きは2つに絞られる。1つは、タイガーの完全復活優勝。そしてもう1つは「タイガーVSミケルソン」の再現の末にミケルソンが勝利するというラブリー・ストーリー。熱い戦いは、間もなく始まる。(舩越園子/在米ゴルフジャーナリスト)

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ペイント  ピンクリボン  ニューヨーク  舞台  乳がん  

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