ソニーが2007年12月に最薄部が約3mmという驚異の薄さや100万:1のコントラスト比、ピーク輝度、色再現性、動画性能の全てにおいて優れた性能を実現した世界初の有機ELテレビを発売しましたが、11V型というサイズの小ささがネックとなっていました。

しかしなんと40インチを超える大型有機ELパネルを製造できる装置が開発されたそうです。

詳細は以下から。
トッキ、有機EL大型パネル製造装置を開発−4Gガラス基板に対応:日刊工業新聞

日刊工業新聞社の報道によると、真空応用技術をベースに有機ELディスプレイの製造装置や、薄膜太陽電池製造装置の開発などを手がけるTOKKI(トッキ)が、大型有機ELパネルの製造装置を開発したそうです。

これは第4世代のガラス基板(720mm×920mm)に対応した装置で、26型の有機ELパネルを2面、42型のものを1面取ることができるため、現在製品化されている11V型の有機ELテレビを圧倒的に上回る大型の有機ELパネルを製造可能。

この装置により、国内外のメーカーが薄型テレビ向け有機ELパネルを量産できるようになり、大型有機ELディスプレイの実用化へ向けての後押しができるのではないかと見られています。

ちなみにTOKKIの公式ページでは、有機ELがどういったものであるのかが分からない人のために、以下のような画像を交えて分かりやすい説明が行われています。

TOKKIトッキ株式会社 | 製品紹介 | よくわかる有機EL | 有機ELってなに?


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