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細貝萌「攻撃のリズムを守備から生み出せ」

細貝萌「攻撃のリズムを守備から生み出せ」

インタビュー・文●島崎英純
写真●兼子愼一郎、足立雅史

浦和レッズの背番号3は、どんなときも気迫溢れるプレーをわたしたちに見せてくれる。左サイドバックとして起用されている今季は、徹底マークで相手の侵入を食い止め、機を見たオーバーラップで攻撃に厚みをもたらしている。試合を重ねるごとに確かな手応えをつかむレッズにおいて、細貝は何を思うのか? 5年目のファイターが心境を語った。


「サッカー選手がピッチに立てないのはつらいですから」

――細貝選手は今年でプロ5年目。在籍年数から言えば、もう中堅ですね。

「あっという間でした。今は(原口)元気や(山田)直輝たちと一緒にプレーしているわけですけど、彼らはまだ高校生の年代なんですよね。元気は誕生日を迎えましたけど、つい最近まで17歳だったので僕とは5歳違う。『もうこんなに年の離れた選手が加入してくるんだな』と感じています」

――さて、現在のコンディションですが、最近は腰痛を発症して大変な時期がありました。

「はい。今のところは練習や試合をしていて悪化することはないので、最低限の状態は保てています」

――これまで腰痛になったことはあるのですか。

「いえ。今まではなかったです。今回は(リーグ第3節)磐田戦の後に痛みが走ったんです。ぎっくり腰とまではいかなかったんですが、立てない状態になってしまって。そういう症状は初めてのことでした」

――昨年は北京オリンピック前に鎖骨骨折を負いました。少しけがが続いていますね。負傷したときは、細貝選手はどのように気持ちの整理をするのですか。

「僕は基本的に引きずるタイプなんです。周囲の人にも『すぐ顔に出る』と言われます。だから、できるだけ周りに自分の気持ちを悟られないようにしています。元気だって雰囲気を表に出そうとするんです」

――でも、心の中では落ち込んでいる。

「はい。結構、へこみます。サッカー選手がピッチに立てないのはつらいですから」

――今、同い年の梅崎(司)選手や1歳年下の堤(俊輔)選手などはリハビリの最中です。

「僕の場合は2週間ほどで復帰できたんですが、その2週間程度でも精神的にきついのに、梅ちゃんや堤は長いリハビリ生活を送っています。特に堤に関しては6カ月近く療養して、やっと復帰したのにまた手術することになってしまったので残念です。僕がけがをしているときは堤と一緒にリハビリをしていたんですが、そのとき、彼は本当に元気にメニューを消化していて、やるべきことをしっかりとこなしていた。当時の僕は腰痛で落ち込んでいて『自分はもうダメかな』なんて思っていたんですけど、堤の態度を見て、『2週間くらいしか休んでいないおれが、何やっているんだろう』と反省しました」

――逆に、堤選手から元気をもらったんですね。

「本当にそうです。堤は1歳下ですけど教わることが多いですし、一緒に過ごせて良かったです」
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