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【戸塚啓コラム】メツ監督の不敵な笑み

2009年06月14日17時37分 / 提供:livedoor スポーツ

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【戸塚啓コラム】メツ監督の不敵な笑み
メツ監督率いるカタールは、今後、日本にとって厄介な存在になりそうだ
(photo by Kiminori SAWADA)
 昨年11月のアウェイゲームで、3−0の快勝を飾っていたからだろうか。6月10日のカタール戦は、試合前から「勝って当たり前」といった雰囲気に包まれていた気がする。

 1−1のドローに終わると、「勝って当たり前の試合を引き分けてしまった」という論調が張りめぐらされた。日本が不甲斐なかったのはもちろんだろう。だが、カタールの変化にも触れなければならない。

「カタール、良かったね。グラウンドを広く使って、スペースもうまく利用して」

 こう語ったのは中村俊輔である。その中村俊に代わって81分から出場した本田圭佑も、相手チームの奮闘を認めた。

「気持ちが入っていたし、つねにコンパクトな守備をしていた。一人目がボールにいったら、常に二人目がカバーするようなこともできていた」

 ブルーノ・メツ監督も満足そうに振り返る。

「我々は18歳や20歳の選手ばかり。とても若いチームだ。昨年の五輪代表がいまのフル代表となっている。そんなチームが、ビッグな日本を脅かすことができた。中盤でしっかりプレスをかけて、チャンスも作り出した。その意味で、今後も大いに期待できるだろう」

 最終予選をトータルで振り返れば、メツ監督には苦いものだっただろう。ヨルゲ・フォッサーティ前監督のもとで1勝1分けと好スタートを切ったチームは、メツ監督の就任とともに3連敗を喫した。オーストラリアに0−4、日本に0−3、ウズベキスタンに0−4と、力の差を見せつけられての大敗が続き、南アフリカW杯から遠ざかっていった。

 しかし、6月6日のオーストラリア戦では、ほぼベストメンバーの相手と0−0で引き分けた。日本からもアウェイで勝ち点1を奪った。日本戦は主砲セバスティアンが出場停止で、06年AFC最優秀選手のハルファンも出場していなかったが、勇敢な戦いぶりで日本を苦しめた。

 アジア相手のゲームでは60パーセント越えが続いていた日本のボール支配率は、この日、56・5パーセントにとどまっている。前半30分から前半終了までの15分間に限っては、カタールが日本を上回るボール支配率を弾き出している。

 W杯出場は逃したものの、メツ監督はチームの成長に手応えを感じている。指揮官の視線は、すでに新たなターゲットへ向けられていた。

「これから1年半後、カタールでアジアカップがある。私としては、それに向けて仕事を続けていきたいと思う。このチームはサウジアラビアやイラクと戦い、最終予選ではオーストラリアや日本と対戦した。アジアの強豪相手の試合でも、しっかりとその力を見せている。あと1年半の時間があれば、アジアカップではポジティブな結果を得られるのではないかと思う」

 最終予選突破を決めた日本は、これから南アフリカW杯への準備を本格化させていく。一方のカタールは、すでに2011年のアジアカップへ向けて動き出そうとしている。

 メツ監督の就任からおよそ8か月で、チームは確かな進歩を見せてきた。フランス人指揮官が長期的なスパンで強化を任されれば、日本にとって厄介な存在となってくるに違いない。最終予選は終了したものの、平均年齢24歳強の若いチームから目を離すべきでない。

戸塚啓コラム - サッカー日本代表を徹底解剖

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岡田ジャパン  カタール  アジアカップ  オーストラリア  南アフリカ  

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