4月に開催された世界フィギュアスケート国別対抗戦では、自身初の200点超えを達成し、優勝した浅田真央。しかし、フィギュアスケート界の女王をもってしても、来年2月に開催されるバンクーバー五輪での金メダル獲得には、暗雲が立ち込めているという。

これは、『週刊現代』6月20日号で行われた「2009半期決算!このひとたちの正念場」なる特集で掲載された記事による見解だ。

同誌ではフィギュア専門記者による、「ISU(国際スケート連盟)は、フィギュアの最大市場である北米に配慮してか、2大会連続で日本勢が金メダルを獲るのは好ましくないと考えているようです」といったコメントを掲載、さらには、2009シーズンより浅田のコーチに就任したタチアナ・タラソワが持病を悪化させ、海外大会への帯同が困難であるとも伝えている。

また、同誌にコメントを寄せるフィギュアスケート解説者・佐野稔氏は、「新ルール案では、ジャンプに対する減点基準が緩和され、浅田有利との声もありますが、ルール改正で有利なのは、浅田やキム・ヨナでなく、安藤美姫でしょうね」とも語っており、なんとも、浅田にとっては不利な条件が重なっているとしている。