なぜ、従業員は考えて仕事をしないのか。思考力を鍛えることは、考える組織を作ることにつながるのだろうか?

経営者が従業員に対してボヤクことの一つに、「考えて仕事をしていない」「何も考えずにやっている」というものがあります。頼んだ業務は言った通りのそのまんまで、工夫もヒネリも進歩も驚きも何もない。思考停止状態で仕事をしているように見えるし、そういう仕事ぶりが不満・不安だ・・という話です。

だからといって「思考力をつけさせよう」と考え、思考法を勉強させるというのはギャグで、コンビニの前にウンコ座りしているヤンキーに茶道を教えようとするのと同じ。ボンボン政治家に庶民生活のリアリティーを理解しているフリをさせようとするのと同じ。そういうスタンス、マインドになっていないのに技を教えたって無理というものです。

思考の入った仕事が行われるためには、次のような条件が必要です。
?何のため(誰のため)にするのかという目的
?どの程度のレベルを期待されているのかという基準
?自らの判断・裁量でやっていいことの範囲
?結果に対する賞賛や寛容への期待
?絶対の答を持つ人はいないという前提

目的とクリアすべきハードルの高さが明確になっており、取り組んだ結果に対する周囲の反応に期待が持つことができる。更に、一定の裁量があって、その仕事の成否は自分次第なのだと思える状態です。仕事をする環境が、そのような状態にあるのかどうか。つまり経営者は、従業員の思考力がないこと、従業員が思考しないことを問題とすべきではなく、“思考力を失わせてしまっている環境”を問題として捉えるべきです。


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