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潮風と眺望は一級品。手ぶらで、安くレクレーション=東京・若洲海浜公園(中)

2009年06月07日04時10分 / 提供:PJ

pj
潮風と眺望は一級品。手ぶらで、安くレクレーション=東京・若洲海浜公園(中)
若洲海浜公園には歌川広重が描いた、浮世絵版画『東海道五十三次』が展示されている。松林の情景に似合っている。(6月2日、東京・江東区、撮影:滝アヤ) 写真一覧(5件)
(上)からのつづき。若洲海浜公園からの海辺の景観は一級品だ。広い東京湾が感じられる。徒歩でハイキングも楽しめる。道沿いには、江戸時代に歌川広重が描いた、浮世絵版画『東海道五十三次』がある。

 日本橋を基点に、京三条大橋まで、百二十余里(495キロ)の道のりを250分の1の縮小で、浮世絵の版画(写真の焼付け)が展示されている。それぞれ次の宿場までの距離が明記されている。

 広重の風景画には江戸時代の海辺が多く描かれている。若洲海浜公園の海と見比べてみると、新しい発見があるものだ。

 わが国は1950年代になると、高度成長期に入った。東京都は都民が出すゴミが急増し、江東区の「夢の島」をゴミ処分場とした。群がる大量のハエ、ひどい悪臭が社会問題となり、「ゴミの島」だと強い批判を受けた。その夢の島が飽和状態になった。

 次のゴミ処分場として、若洲15号埋立地「新夢の島」が、1965(昭和40)年から、10年間続けられた。最初の4年間は、ゴミ(5メートル)を埋めたあと、建設で発生した土(20センチ)をかぶせる。その上に、ゴミ(5メートル)を埋める。そして、土をかぶせる、というサンドイッチ方式が採用された。その後はゴミの厚みと(3メートル)、土(50センチ)との比率が変わっている。それらゴミは7−8層に及ぶ、(同公園・案内板の抜粋より)。環境に害のないサンドイッチ方式が採られているので、現在はまったく問題がない。

「新夢の島」は埋立地が終了すると、緑地化が進められた。海上に浮かぶ公園として整備されてきた。それが若洲海浜公園だ。
 同公園の造成の歴史からして、数千年後の考古学者は、昭和時代の遺跡の宝庫だと喜ぶだろう。そう連想するだけでも、楽しいものだ。

 海浜公園の特徴を生かすように、船舶を模(かたど)った展望台がある。展望台付近の松林、芝生のなかには、アーティスト、デザイナー、建築家の手による、造形美術のベンチがたくさんある。(08年7月20日から展示)。動物、人形、ハート型など、一つひとつが興味深い。子どものみならず、大人も腰を下すと楽しいものだ。

 誰が描いたのかわからないが、芝生の上に長い布に描かれた蒔絵(まきえ)があった。実物の錨、浚渫(しゅんせつ)のバケットが芸術品のように展示されている。ユニークでおもしろい。

 サイクリングロードをいくと、随所に海辺の草花が咲く。草木のトンネルがある。自転車を停(と)めて、芝生に寝転べば、ひばりがせわしなくさえずる。
 頭上には、飛行機が木更津上空から低空で滑空してくる。大きな機体が約2分ごとに現れる。デジカメで撮影して拡大してみると、JAL、ANAなどが鮮明に読み取れる。航空会社名を言い当てるだけでも、ゲームになる。ブランコに乗れば、東京湾にむけて足を高くけり上げられる。気ままな時間が過ごせる。【つづく】

■関連情報
東京都立若洲海浜公園
江東区立若洲公園

記者HP:穂高健一ワールド
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パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一

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