48時間以内に作れ!名作ゲームを“無理やり”Flashに移植するプロジェクト『むりげー』が発足

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家庭用ゲーム機がハイスペックになった現在では信じられませんが、業務用のアーケードゲームをファミコンなどの家庭用ゲーム機や8ビットパソコン(PC)に移植するのは、それはスリリングなプロジェクトでした。ユーザーは「どこまで再現できるんだろう?」と、期待と不安を胸に発売を待ち続け、発売後には「よくぞここまで!」「これは無理だったか……」など、その出来に一喜一憂したものです。

今では『Wii』の『バーチャルコンソール アーケード』で、アーケードの名作が数百円でダウンロードできる世の中。でも何かが足りない――。そう、ハイスペックなマシンで動くオリジナルと、創意工夫で“無理やり”動かすロースペックな移植版のギャップを鑑賞する楽しみがなくなってしまったのです。この状況に立ち上がったのがFlashゲームクリエーターたち。このたび、有志によるプロジェクト『むりげー(MURIYARI FLASH GAME PORTING PROJECT)』が発足しました(

■発起人に聞いてみました
なぜこのようなプロジェクトが発足したのでしょうか?発起人のクリエーター、ババラ氏に聞いてみました。

記者 このプロジェクトはどうやって発足したのでしょうか?

ババラ ちょっと前に、クリエーターが集まる飲み会を新宿でやりまして、そのとき、「テーマ決めて移植大会やったら面白そうじゃないかな?」と提案したのです。そのまま放っておいたら、次の飲み会のときに「あれ、いつやるんだよ?」と突っ込まれたので「じゃあ今日やるぞ」って言っちゃったのが発足の経緯です。我ながら適当すぎんだろって気がしてます。

記者 どのような作品が集まることを期待していますか?

ババラ あくまでも「移植」イベントですので、『PC-6001』版『タイニーゼビウス』、『カセットビジョン』版『パックマン』みたいな、無理な移植のために何かを犠牲にしたようなゲームが集まればいいなあと思ってます。中には「ゲームジャンル変わっちゃってるじゃないかよ!」とか「これ前に出したやつのキャラ変えただけじゃん!!!」みたいなのが混ざってれば面白いかなと思います。

記者 今後メンバーを増やしていく予定はありますか?その場合に参加資格は?

ババラ 参加資格は特にありませんが、ホンモノの移植をきっちり作られても困るので、そこらへんの空気読める人じゃないと取り扱いに困るかもしれません。というかまだ正式に募集したこともないので、次回開催までになんか考えなきゃなーとは思ってます。なぜか参加者のツボを突いたらしく、「次まだかよ」と急き立てられておりますので、(次回開催を)なるべく早く告知できるようにしたいと思います。

記者 今後、プロジェクトでやってみたいことはありますか?

ババラ この企画は“テーマ決めてゲーム作る”というだけではなく、クリエーター同士のバトルイベントにしようと思ってます。「ニセ情報を流す」「人気投票を操作する」「ドラクエの発売日に開催をかぶせる」など、非道な手段で妨害しあう場外バトルも含めて面白がってもらえればなーと思います。

記者 ちなみに、ロースペック機へのゲームの移植で、ババラさんの印象に残っているものは?

ババラ 『スペースハリアー』の移植における『セガマークIII』版の“枠つき攻撃”→『PC-6001』版の“枠だけ攻撃”の流れが面白すぎて、いまだに思い出し笑いできます。枠だけって!いさぎよすぎ!!!

記者 ありがとうございました。

聞けば聞くほど、この先面白いことが起こりそうな『むりげー』。公式サイトのババラ氏によるユニークな作品レビューも必見です。ガジェット通信は、今後もこのプロジェクトを応援し、追いかけていきます。

関連リンク
『むりげー』公式サイト

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