SONYが新型PSP『PSP go』の今秋発売を発表した。26,800円と高めの価格設定で快走を続ける任天堂DSに勝ち目はあるのか?ただ、SONYの戦略を分析すると、その視線の先には直接のライバルである任天堂DSはなかった!?

米ロサンゼルスで2日に開幕した世界最大級のゲームの見本市『E3』で新型のPSP『PSP go』が発表された。現モデルよりも大きさで50%、重さで40%の小型化・軽量化を実現し、益々持ち運びに便利な究極の携帯ゲーム機の登場となった。

特筆すべきはPSPにおけるビジネスモデルの転換だ。新型PSPでは、現行機で搭載している小型の光ディスクを読み込むUMDドライブをあっさりと棄て、インターネット経由でダウンロードしたゲームソフトを内蔵したフラッシュメモリに保存するシステムへと変更された。

この新たなシステムにより、既存ユーザーはこれまでのUMDソフトを引き続き利用できないというデメリットがある。

このような既存ユーザーの利便性を切り捨ててまでSONYが実現したかったものとは何か?

SONYの視線の先には、恐らくiPhoneで快進撃を続けるアップルが映っていたに違いない。

SONYは携帯音楽プレーヤー市場でウォークマンという絶大なブランドを擁しながら、アップルのiPod旋風の前にMP3プレーヤーでは大苦戦を強いられている。

そして、今まさにそのアップルは次のターゲットをゲーム市場に定めて、SONYや任天堂が激しい争いを展開している中に割って入ろうと画策しているのである。

最近のiPhoneのプロモーションを分析しても、ゲームなどのエンターテイメント性を強調したテレビCMを展開している。実際にアップルのこのプロモーションは大きな成果を収め、現時点でiPhoneで利用できるゲームやアプリケーションは3万5千を超え、ダウンロード数は実に10億を超えるという驚異的な成長を遂げている。

ゲーム業界としてはこの垣根を越えたアップルの快進撃を大きな脅威として実感していても不思議ではない。


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