現在は薄型テレビが主流となり、画面の大きさを表す単位も「インチ」から「V型」に変更されていますが、○○インチという表記と○○V型という表記が同じ意味だと思っている人も結構多いようで、例えば「32V型」と記載しなければならないところを「32インチ」というようにして間違って記載してしまっているケースがあります。

というわけで、「○○V型」と「○○インチ」、この2つの表記は一体どのように違うのか、数字が同じであれば実際にはどちらの方がより大きくなるのか、そして最終的な画面の大きさにどのような影響があるのかを見ていきましょう。

詳細は以下より。
まず最初に結論から言うと、「V型」と「インチ」は若干定義が異なっており、例えば「32V型」と「32インチ」の場合、「32V型」の方が実際に見える画面サイズが大きくなります。

そもそも、液晶・プラズマテレビなどの薄型テレビで一般的に使用されている「○○V型」の「V」は「Visual Size」の略であり、「V型」とは実際に画面が表示されている部分の大きさの事を言います。一方、ブラウン管テレビなどで利用されていた「インチ」や「型」という表示は、実際に見えている画面のさらに外側である「縁」の部分に隠れているところも加えた大きさになります。

上記の違いにより、例として32V型のテレビと32インチのテレビの実際に見えている画面の大きさを比較すると、32インチのテレビの方は縁に隠れているところまで含むため、32V型のテレビより実際に表示されている画面の大きさが小さくなる……というわけです。

以下のサイトにイメージしやすい図が記載されています。
テレビの画面サイズ「36V型」と「36型」は大きさが違う?


以下からイラストではなく実際の画面を使って説明します。編集部にブラウン管テレビがないため、例としてパソコンモニタを利用しています。ご了承ください。

これが○○V型表記されている画面の大きさを示したもの。赤枠に囲まれているところが○○V型を表している部分になり、矢印の所の長さによって○○に入る数字が決まってきます。


こっちが○○インチ・型の大きさを説明したもの。青枠に囲まれているところが○○インチを表している部分になり、矢印の長さによって○○に入る数字が決まってきます。


もし仮に赤枠で表したモニタが20V型で青枠で表したモニタが20インチであった場合、赤枠で囲まれた部分が青枠に囲まれた部分と同じ大きさになるため、実際は20V型のモニタの方が大きいと言うことになるわけです。

現在販売されている薄型テレビはほとんど○○V型なので神経質になる必要はありませんが、ブラウン管のテレビから同じサイズの薄型テレビを買ったと思いきや、実は少し画面が大きくなっていることに気づくとちょっとうれしい気分になりますね。

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