浸透する企業理念とは。理念が組織・個人に影響を与える為には何を記述すれば良いのか。

企業理念はあるけれど浸透しないので、浸透策を考えたいというのはよくある話ですが、その前に浸透するような内容かどうか、つまり理念として組織や個人の共感を得てその言動に影響を及ぼすような文言・構成であるかどうかを見つめなおすことが大切です。

メッセージが抽象的で様々な解釈が可能な内容なら、あるいは現場における仕事や個々のキャリアと関連づけて考えられないような内容なら、理解・共感されこれが浸透していくことはありません。浸透策を考える前に、企業理念を以下の5つの目的に沿って記述し直したいものです。

一つには、「企業として達成すべき目的を掲げる」ことにより、事業・投資・人材・統治など戦略の内容や遂行を一貫性あるものにすること。戦略に対する責任を負う経営陣が、各々の目前の些事に振り回されることなく、大きな目的に向かって一体となるべき理由・根拠と言えます。

二つ目は、「社会的な存在意義や商品に対する想い、顧客への姿勢を掲げる」ことにより、そこで働く人達や組織の精神的な支えとすること。提供する商品やサービスの価値を自発的に認め、自分たちが取り組んでいることが重要であると感じることは、様々な場面で現場に勇気を与えます。

三つ目は、「経営者の人生観・歴史観・ビジネスポリシーを掲げる」ことにより、そこで働く人達に固有の軸や視点・スタンスを作ること。様々な物事に対する見方や取り組み姿勢がふらふらせず定まっている状態は、個々の行動を力強いものにするだけでなく、各々の成長にとっても不可欠です。


続きはこちら