結婚式につきものと言えば、来賓のスピーチだ。延々と続くことも珍しくなく、新郎新婦は気を遣うし、スピーチする本人だって緊張して大変だ。ところが最近、「スピーチをやらない」というカップルが増えている。「堅苦しいのがイヤ」「気軽な式にしたかった」という理由からだ。

3割が「スピーチはなし」

   女性向けWebサイト「OZmall」で、「披露宴のスピーチ」に関するアンケートを会員229人に行った。

   誰に頼んだかと聞くと、「会社関係の人」と「友人」がそれぞれ31%、「親族」は8%だった。

「会社の上司の顔を立てる意味合いも兼ねて・・・」
「一応招待したからには、お話してもらうのが礼儀かと思い依頼した」

というのが、会社関係の人に頼んだ理由だ。

   友人に頼んだという人は、

「思い出がたくさんあって、自分のことをいちばんよくわかってくれている」
「堅苦しいパーティーにしたくなかったのと、みんなが楽しめる空間にしたかったので」

とコメント。

   一方、「スピーチはなし」と回答した人も30%に上った。

「改まった式ではなく、気軽な式にしたかった」
「堅苦しいものを一切省いた披露宴にしたかったから」
「レストランウエディングで形式ばらないものだったので」

という理由だ。

   調査は09年3月17〜31日に行い、5月27日に発表した。

自分色を出すカップルが増えている

「昔は結婚式の段取りが決まっていましたが、最近はスピーチに限らず、自分色を出すカップルが増えています」
というのは、ブライダルサービス、コンパル大丸東京店の責任者。

   ウエディングプロデュース「ル・クー」(東京都中央区)の担当者も、

「確かに、会社の上司など来賓の方のスピーチはなくなってきています」

と明かす。

   スピーチがあると、その間に参加者は料理を食べられなかったり、スピーチする方も緊張して居心地が悪かったりして、「参加者が楽しめない」という声もあった。

   その代わりに増えているのが「ビデオレター」だ。友人から新郎新婦へのサプライズプレゼントとして、メッセージビデオが会場で流れるというもの。また司会者がマイクを持って回り、即興でスピーチしてもらう、というのもあるそうだ。

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