昨シーズンまで7連覇を成し遂げたリヨンに2001年から在籍し、すべての優勝に貢献したジュニーニョ・ペルナンブカーノ(34)が6月30日付で退団することが決まった。レキップ紙などが報じている。

 ジュニーニョの会見は26日午後にクラブの専門局OL TVのプレスルームで開かれた。会見がはじまると同時に気分を悪くして席を外したジュニーニョは、「たぶん土曜日(23日カーン戦の試合後、リヨン通算100ゴールのセレモニーでサポーターから熱烈なオベーションを受けた)に味わった感慨がよみがえってしまったのだと思う」とリヨンを去るつらさを語った。

 そのセレモニーの会場にマイクを通じて響き渡った「あと1年残ってくれ」というサポーター代表の悲痛な願いはついに叶わぬことになったが、7連覇の記録とともに、ジュニーニョの活躍はフランスのサッカーファンに長く語り継がれるに違いない。リーグ・アン史上最高の外国人選手、最高のフリーキッカーであったことは誰もが認めるところだ。

 今後については、オラス会長が「本人から直接発表されることになるだろう」と語ったのみでまだ明らかになっていない。ジュニーニョが1995年から2000年までプレーした故郷ブラジルのヴァスコ・ダ・ガマに復帰することが濃厚と見られている。ヴァスコ・ダ・ガマはロマーリオやベベットなど数多くの名選手を輩出したブラジルきっての名門クラブだが、2008年末に創立以来初の降格が決まり、今シーズン(5月開幕)は2部でスタートしている。古巣を1部に再昇格させることが、ジュニーニョにとって現役最後の目標となる可能性が高い。