なぜ、74年ぶり戦後初の独立系生命保険が生まれたのか(4)/INSIGHT NOW 編集部
インターネットを活用し低価格で生命保険を提供するライフネット生命保険。既存生保に対する問題意識から生まれた同社は、ネット専業の保険会社として幾多の障害を乗り越えて事業開始に至っている。規制にがっちりと守られてきた保険業界に風穴を開けた同社の誕生秘話を探る。

最終回 
「ライフネットを広めてください」


■わずか1年足らずでの成果

「生命保険のような業態では成長カーブはJ字型にならざるをえません。だから最初は横ばいと覚悟していたのですが、予想以上に伸びています」

同社の開業は2008年5月、それから一年足らずでの契約件数は5000件を超えている。これがどれだけすごい数字かといえば、例えば知名度抜群の三井住友銀行が240名の専属販売員を窓販に貼り付かせ一年間で得た契約件数が7700、これと比べてみればわかるだろう。認知度わずか数パーセント、社員数も総勢わずかに50人、インターネットだけで販売するライフネットの健闘ぶりは明らかではないか。

「とはいえ地方では、まだまだ知名度はゼロといっていいでしょう。これからです。ただ週刊ダイヤモンドでの『プロが選ぶ保険』No.1に選んでいただいたことは、強力な起爆剤となりました。おかげで3月の新規契約は前月比5割増となっています」

コストをかけずに知名度を高める。そのためには知恵をしぼり抜き、汗もかく。ウェブを見てください、ブログに書いてください、バナーを貼ってくださいといった案内が、ライフネット生命のホームページには書かれている。

「私はいつもお願いカードを持ち歩いていて、会う人ごとにお渡しするよう努めています。日本全国どこからでも、呼んでもらえるなら私自身が出向いてお話をさせていただいています。もちろんすべて手弁当です」


経営者自らが気軽に動き、全国で講演をする。このフットワークの軽さがネット時代には絶対に必要なのだ。


続きはこちら