「サッサッ」という音。茶漬け海苔を振りかける、永谷園のサウンドロゴである。その軽妙な音とは裏腹に、同社の戦略は意外とコツコツ地道な感じがする。

日経MJ5月22日15面に「お茶漬け・チャーハンのもと 新たな食べ方提案 永谷園CMで」との小さな記事が掲載された。
<主力商品のお茶漬けや、チャーハンのもとの新しい食べ方を提案する>といい、<6月に始めるテレビCMなどで紹介する>とのことだ。具体的には<お茶漬けでは豆腐を使った「冷ややっこ茶づけ」など、チャーハンのもとではギョーザの具として使うアレンジレシピ>であるという。

単なる食品メーカーにありがちな「レシピ提案」といってしまえばそれまでなのだが、同社の展開は、実に時流をうまく捕らえていると思うのだ。
同社の製品売上げは、不景気によって進む内食化で好況だと先だって報道されていた。さらに遡れば、冷凍餃子事件による不安から、餃子の手作りが広まり餃子の皮が増販傾向にあるという報道もあった。内食化が進めば一段と需要は活況を呈するだろう。そんな世の中の流れを巧みにとらえた展開だ。

上記レシピ提案は、既に同社Webサイトでは紹介が始まっている。とりわけ「冷ややっこ茶づけ」なるものがどんなものなのか、興味があって見てみた。
おっと!ちょっとアンビリーバボーな印象が否めない。ご飯の上に豆腐が鎮座ましまして、お茶漬けのりにご飯が浸っている。確かに、副菜として冷ややっこの小鉢が食卓に並んでご飯と一緒に食べたり、豆腐のみそ汁と一緒にご飯を食べたりはするが、ご飯と豆腐は交ぜないのは筆者だけだろうか。


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