自社で取り組む社内理念プロジェクト。
そこには多くの企業に共通して陥ってしまうワナがあります。
プロジェクトは熱気に包まれているのに、何かが違う…。

私が多くのプロジェクトを見てきた経験から、その落とし穴の回避術をお伝えします。

「信頼づくり、ではなく、信頼形成、ではないでしょうか」

ある会社での理念プロジェクト会議での一コマです。
細部にまでわたり練り上げられた理念の文章。
果たしてこの理念は会社で実践されるでしょうか?

Beauty Contest〜美人コンクール。
私は、多くの企業で行われる理念プロジェクトの様子を、頻繁にこの言葉で例えます。

例えば…、
「づくり」と「形成」だと、どちらが見栄えがするか?
…そんな議論が、果たして理念の本質だろうか、と私は思うのです。
理念とは、壁に飾るだけのお題目ではなく、自分たちで守るべき「社会との約束」です。そこでされるべきは、どの言葉が見栄えよいか、というレベルの議論=Beauty Contestではありません。この理念を本当に自分たちが守り実践できるのか、という覚悟を確認することのほうがはるかに重要なはずです。まずは自分たちが理念を実行するんだ、という気概を共有することが理念策定の本質であると言えるでしょう。

私たち理念策定のプロが入る会議では、Beauty Contestのような事態は起こりません。
コンサルタントが投げかける質問は、

「皆さんはそれをやりたいのでしょうか?」

「あなたはそれを行う覚悟はありますか?」

という厳しいものばかり。なぜなら、理念策定のプロジェクトメンバーが理念を実行できなければ、誰もそれを実行するはずはないからです。

実行できない理念なら作らないほうがいい…。こんな当たり前の発想に導く人がいない理念策定の会議は、多くの場合、Beauty Contestに終わってしまいます。
理念を作るのではなく『理念を実践する人をつくる』…

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