今回の【ドラマの女王】は、先週に引き続き週末深夜の貴方のおたのしみ、『湯けむりスナイパー』(テレビ東京系)。強敵『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)の裏番組として、メキメキ頭角を表わしてきた男らしいけど控えめな源さんの、「第二の人生」を描いたこのドラマ。温泉ならではの裸と哀愁に満ちた人間模様に、各誌大絶賛で深夜見ると面白いんだけど、録画して“昼間見ると”実はつっこみどころ満載なんですけど・・・・・。



ハダカ満載の前回のお話はやっぱり2本立てでこんな感じ。
1本目「駆け落ちカップル」
源(遠藤憲一)が働く秘境の温泉宿「椿屋」で、長期の無銭宿泊をしてしまった一組のカップル。彼らは道ならぬ恋の末に駆け落ちしてきたと泣きつき、番頭の捨吉(でんでん)を丸め込む。捨吉は、渋る女将の冴子(伊藤裕子)なんとか説き伏せ、人手不足の椿屋で二人を働かせる事にした。お銚子を部屋に運んだ時から、カップルに嫌な印象をもっていた仲居の少女・由美(大野未来)は、「あの二人なんか嫌。」という気持ちを源に伝える。結局はカップルにガッカリさせれられる源、「俺のやってきた事(殺し屋)に比べたら・・・・」ってあっさり許しちゃう。そんな甘い源さんにこっちがガッカリだよ。


気を取り直して2本目。「お忍び旅行」
お忍びで女と「一発ヤル」ために秘境の「椿屋」を訪れた人気俳優仲城(池田成志)。芸能人の“ご宿泊”に仲居の女の子たち(由美ちゃんとおデブちゃんふたり)はウキウキと大騒ぎ。しかし源は、人目を避け、先に宿泊していた女と深夜の露天風呂でサングラスをかけたままヤリまくる仲城を目撃。しかし誰にもそんな事は話さない。翌朝、「椿屋」の車で駅まで自分をおくった源に対し仲城は、「自分が有名人だと知っているのに黙っててくれたから」と、一万円を差し出す。そんな仲城のかっこつけでタカビーな態度にブチ切れた源さん、「お前なぞ知るか!!」と客を一発シメ上げる。えーっ、大人気ないよ源さん。別に由美ちゃんに手を出した訳じゃなし、そこまで悪人じゃないよこの人。「椿屋」をラブホがわりにされたから頭にきたのかな?

週末の夜遅く見ると、しんみりしていいドラマに見えたのだが、録画してまっ昼間見るとアラがいっぱい。まさに深夜マジックな『湯けむりスナイパー』。なんとなく色っぽく見えてた女将の伊藤裕子も、ただ着物着てつっ立てる女子大生みたいでなんか変。人気温泉旅館の女将だったらもっとパッパ動かなきゃ。うっとおしいが、捨吉のでんでんは上手い。
今回の2本からも分かるように、シャバの善悪の判断が”今一歩”な源さん、押さえた演技の遠藤憲一なんて『白い春』だけで十分。あんまり魅力を感じない。先週「抱かれたい」とか言ってたアラフォー記者だが、やっぱりエンケンは『ドロップ』の(水嶋ヒロの)やくざ父ちゃんや、『本日は晴れ。異常なし』(TBS系)の不良刑事みたいな“激しい役どころ”じゃないと、何か物足りなく、「あたしゃこんなんじゃ、ちっとも濡れないんだよ!!(D・メタルシティの松雪泰子風)。」って思ってしまった。

エンディングはARIAの陽気な歌が流れ、源さんは大雪の中で傘をさしているが、ドラマ始まりのサクラ吹雪の下で悪者?相手に乱闘している源のうしろで流れる、哀愁あるあの歌、クレイジーケンバンドの「山の音」。知ってか知らずか、川端康成の同名小説でエロい作品あり。折り返しを過ぎた第7回のお話は、5年後の大橋のぞみみたいな、可愛い仲居の少女・由美(大野未来)に悲しい過去ありという、思わせぶりな予告が。「由美ちゃんに何があったのっ!!」と、気になるところだ。

過去の悪事を封印し、静かに暮らす男のイキザマにエロチシズムやニヒリズムを感じてくれ。と言わんばかりの“夜ドラ”『湯けむりスナイパー』。モテない「毒男」の自慰行為を見てるみたいで正直女性はピンと来ないが、忙しくてビデオも借りられない懐さびしい男性たちが、ニヒルな源さんにワクワクしたり、最近のTVではめずらしいエロシーンに心がほんのりピンク色になってくれるのなら、それはそれで大変お得なドラマではないか。

【参照】
『湯けむりスナイパー』

(編集部:クリスタルたまき)

【関連記事】
“標的”は裏番組。『湯けむりスナイパー』
イケメンドラマ。深夜の異空間『漂流ネットカフェ』
“国家権力”に媚びる?役者余りドラマ『アタシんちの男子』 
今クール“ダントツの出来”『臨場』
松岡の“濡れ場”解禁!『必殺仕事人2009』

-ITからセレブ、オタク、事件・事故まで。スルーできないニュース満載-
TechinsightJapan(テックインサイトジャパン)はコチラから!